こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

片耳うさぎ

2007-10-23 00:00:00 | 未分類
大崎梢さん『片耳うさぎ』を読みました。

小学六年生の奈都は、父の経営していた会社が倒産したために、父の実家に身を寄せることになった。
しかし、その屋敷は広大で、奈都を圧倒し、萎縮させ、それがために雪子伯母にも嫌われてしまったようだ。
父は事業の再建のために各地を飛び回り、心細い毎日を送っていた。
その上、母方の祖母の具合が悪くなったために、母も実家に帰り一人ぼっちになってしまった。

そんな時、クラスメイトのおねえさん中学生のさゆりが、泊まりに来てくれることになった。
ジェットコースターとお化け屋敷が大好きで、奈都のいる蔵波屋敷はうっとりだと話す、たくましい人である。
到着早々、屋敷の探検が開始され、屋敷を狙う陰謀が見え隠れするようになる。
幼い頃にまぎれこんだおとぎの国、屋敷の秘密。奈都はそれに立ち向かっていく。

初めは弱々しかった奈都が、さゆりの影響も受け、だんだんたくましくなっていく冒険・成長物語です。

コメント
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