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昔には帰れない (ハヤカワ文庫SF) 価格:¥ 987(税込) 発売日:2012-11-22 |
あとがきで伊藤さんが仰っているように、シンプルで読みやすいのはI部の作品です。
中でも、表題作と「素顔のユリーマ」「月の裏側」「小石はどこから」が気に入っています。
II部では「忘れた偽足」「ゴールデン・トラバント」「すべての陸地ふたたび溢れいづるとき」「廃品置き場の裏面史」が面白かったです。
「一八七三年のテレビドラマ」は、ベントリーとカリオペーの会話に集中して読むと、いくらか読みやすいように思えました。
面白いのもあれば、背景にある聖書を深く知らなければ分からないというようなものもあり、日本人にとっては判断が難しい短編集です。
ものによっては難解で、途中で眠ってしまったものもあるというのは、内緒です。