オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)が現実宇宙の解像度を上げていったため、人類はその現実を耐え難い美しさと受け止め、至福の裡に一二〇億人が餓死した。
残った人類は、イザナミ・システムの中に逃げ込んだ。
それからしばらく後、特化採掘大隊の朝戸連と相棒の支援ロボット・アラクネは、OTCの構成物質(スマート・マテリアル)を入手すべく、現実宇宙へ向かう。
一方、アルゴンキン・クラスタとウラジミル・アトラクタで発生した二件の殺人事件に関連性があり、今後、全十件の連続殺人事件に発展すると、戦技研(包括的戦術級技術研究会)が判断し、刑事クラビトに捜査を指示した。
円城さん初の長編ですが、OTCのために現実よりも情報というか言語が幅を利かす世界になっていて、事実を言葉が凌駕したりして、とてもややこしい物語になっています。
実在する人だけでなく、エージェントという仮想人物もたくさんいて、区別がつかなかったりして困ってしまいます。
しまいには卵が先か鶏が先かという状態になってしまうしで、読了までに時間がかかりました。
面白いのですが、読みとばしを許さず、熟読を要求するストーリーです。
時間に余裕を持って、お読みください。
残った人類は、イザナミ・システムの中に逃げ込んだ。
それからしばらく後、特化採掘大隊の朝戸連と相棒の支援ロボット・アラクネは、OTCの構成物質(スマート・マテリアル)を入手すべく、現実宇宙へ向かう。
一方、アルゴンキン・クラスタとウラジミル・アトラクタで発生した二件の殺人事件に関連性があり、今後、全十件の連続殺人事件に発展すると、戦技研(包括的戦術級技術研究会)が判断し、刑事クラビトに捜査を指示した。
円城さん初の長編ですが、OTCのために現実よりも情報というか言語が幅を利かす世界になっていて、事実を言葉が凌駕したりして、とてもややこしい物語になっています。
実在する人だけでなく、エージェントという仮想人物もたくさんいて、区別がつかなかったりして困ってしまいます。
しまいには卵が先か鶏が先かという状態になってしまうしで、読了までに時間がかかりました。
面白いのですが、読みとばしを許さず、熟読を要求するストーリーです。
時間に余裕を持って、お読みください。