こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『食堂つばめ(6)忘れていた味』矢崎存美

2015-11-30 19:39:34 | 読書感想
今回、餃子をリクエストしたのは、藤原一太。
どうやらエレベータ事故で、この街に来てしまったらしい。
ただ、彼にとってこの街は二度目の訪問らしく、死後の世界だということが分かっているようだ。
そのせいか、食堂つばめに女性を連れてきてからも、同じ事故に遭った人々を探すべく、走り回っている。

生きたままこの街に来ることのできる柳井秀晴は、そんな彼が本当に死後の世界に引き込まれないか心配で、ついて回っていた。
さらに、全員見つけて生還させたら、一太も帰ると思っていたがそんな気配が無い。
一太は、何が心残りで生還できないのか?

今度の人々は、もりもり食べているので読んでいてとても安心できました。
ただ一太が、一度目のときにそういう思いをしたため、現実にまでそういう影響があったとは思いつきませんでした。
つらい思いが解消されて、良かったです。

また、あとがきとおまけのショートショートも、とても楽しめました。
コメント
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