こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員』香月美夜

2020-04-09 19:51:14 | 読書感想
 
二年間の眠りから目覚めたローゼマインは、身体が動かず、肉体的にも成長していなかった。
もちろん、その二年間で周囲はずいぶん変化し、下町から一番にやって来たルッツを始め、義兄のヴィルフリートと義妹のシャルロッテの成長に驚き、衝撃を受けた。
それでも今年から貴族院に行かなくてはならないローゼマインは、フェルディナンドに国で二番目に大きい図書館があるという事を餌にされ、準備に本腰を入れ始める。

私も、本と図書館と書店を心底愛する身ではありますが、マインは信念が揺らぎませんね。
図書館で本を読むためなら、同級生全員を座学で一発合格させる程スパルタ教育をほどこすとか、図書館の魔術具の主になるとか、何やってんだかマインは。
他にも色々やらかして、フェルディナンドはともかくジルヴェスターに頭を抱えさせるって・・・ねえ?
あ、でも今回、「ぷひっと言え」と言われた原因が分かったのは、面白くも微笑ましく感じました。

最後に、巻末の「マインの目覚め」で、下町の本当の家族のマインへの深い愛情と覚悟を知る事が出来て、切ないけど嬉しくも思えました。

次巻は、ヴィルフリートが招待されたお茶会を、無事にこなせたか?でしょうか?
第四部は、これが原因のトラブルの解決に終始するかもしれず、楽しみでも心配でもあります。
コメント
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