1977年、ソ連時代のエストニアに生まれたラウリ・クースクは、言葉を話し始めるのは遅かったが、二歳から数字に興味を示し、数を数え続ける事にこだわった。
学校では、数字にこだわるあまり突然授業中に数を数え始めるなどの奇行があり、算数以外は劣等生であったため、いじめられたり仲間外れになる事も多かった。
その後、父親が内緒で職場のコンピュータを壊れたと言って持ち帰った事からプログラミングを学び始めたラウリ。
しかも、コンピュータが三年生の頃に学校に導入された事から、数学的才能を発揮できるようになってきた。
そしてそれが中学での親友たちとの出逢いに繋がった。
時代はちょうどバルト三国がソ連から分離独立しようかという頃で、動乱の時代。
ラウリは数字には強かったけれど、英雄になれるタイプでもなかったようです。
成長物語ではありますが、冒険があるわけでも哲学的思索に入るわけでもなく、その時々でベストと思える人生の選択をする普通の人生でもあります。
ただまあ本人には平凡に思える人生も、他人から見ればドラマティックだったりしますよねえ。
そもそもこの語り手が誰なのか、というところも気になる物語でしたし、何よりこの結末に至ってどんなにホッとしたか・・・こんなにハッピーエンドを期待した物語も、そうそうないのではないかと感じました。
お薦めします。
学校では、数字にこだわるあまり突然授業中に数を数え始めるなどの奇行があり、算数以外は劣等生であったため、いじめられたり仲間外れになる事も多かった。
その後、父親が内緒で職場のコンピュータを壊れたと言って持ち帰った事からプログラミングを学び始めたラウリ。
しかも、コンピュータが三年生の頃に学校に導入された事から、数学的才能を発揮できるようになってきた。
そしてそれが中学での親友たちとの出逢いに繋がった。
時代はちょうどバルト三国がソ連から分離独立しようかという頃で、動乱の時代。
ラウリは数字には強かったけれど、英雄になれるタイプでもなかったようです。
成長物語ではありますが、冒険があるわけでも哲学的思索に入るわけでもなく、その時々でベストと思える人生の選択をする普通の人生でもあります。
ただまあ本人には平凡に思える人生も、他人から見ればドラマティックだったりしますよねえ。
そもそもこの語り手が誰なのか、というところも気になる物語でしたし、何よりこの結末に至ってどんなにホッとしたか・・・こんなにハッピーエンドを期待した物語も、そうそうないのではないかと感じました。
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