時代は平成から令和に変わる時期。
間もなく海外資本に身売りする予定の映画会社「銀都活劇」で、DVD 宣伝チーム長である砂原江見が「さよなら銀活」という自虐まがいの90年代トリビュート企画を、グループ長の葉山学に持ち込み却下されるところから始まる。
こう書くと江見が主人公かと思われるでしょうが、実は章ごとに主人公が変わる群像劇です。
同じ出来事も違う立場から見るとまるっきり変わってきて、それぞれの人間関係、視点、考え方、葛藤、迷いがあり、外からは充足しているように見える人物にも満たされていない部分があって、読者としても一人くらいは親近感を持てる人物がいるのではないかと思います。
私としても50代で独身と言う面で、江見に少しは親近感を覚えます。
彼女ほど有能ではありませんけどね(苦笑)
ただ、この物語から自分自身の譲れない部分がいくらか見えてきたりもしました。
他の読者の方々も読み終わってみると、何らかの気持ちの変化があるのではないかと考えます。
なかなか面白かったです。
間もなく海外資本に身売りする予定の映画会社「銀都活劇」で、DVD 宣伝チーム長である砂原江見が「さよなら銀活」という自虐まがいの90年代トリビュート企画を、グループ長の葉山学に持ち込み却下されるところから始まる。
こう書くと江見が主人公かと思われるでしょうが、実は章ごとに主人公が変わる群像劇です。
同じ出来事も違う立場から見るとまるっきり変わってきて、それぞれの人間関係、視点、考え方、葛藤、迷いがあり、外からは充足しているように見える人物にも満たされていない部分があって、読者としても一人くらいは親近感を持てる人物がいるのではないかと思います。
私としても50代で独身と言う面で、江見に少しは親近感を覚えます。
彼女ほど有能ではありませんけどね(苦笑)
ただ、この物語から自分自身の譲れない部分がいくらか見えてきたりもしました。
他の読者の方々も読み終わってみると、何らかの気持ちの変化があるのではないかと考えます。
なかなか面白かったです。