こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

オリーヴ・キタリッジの生活

2011-04-17 00:00:00 | 未分類
エリザベス・ストラウトさん『オリーヴ・キタリッジの生活』を読みました。

アメリカ北東部の小さな港町クロズビー。
オリーヴ・キタリッジを始め、様々な家族が平凡ながら波乱に満ちた生活を営んでいる。

私には、まだまだこれらの人生をいとしく思えるほどの境地には達していないようです。
中年から老境に至る生活の負の面を、多く見せられているように感じるのは、私だけでしょうか?

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いとま申して 『童話』の人々

2011-04-15 00:00:00 | 未分類
北村薫さん「いとま申して 『童話』の人々」を読みました。

この本は、北村薫さんのお父様の日記や、お父様が投稿されていたコドモ社から出ていた雑誌『童話』に関わる有名・無名の人々について、創作にかける情熱とその日常を描いたものです。

ある意味輝かしく、また残酷な青春の日々。
人の人生について、色々と考えさせられました。

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探偵Xからの挑戦状Season2

2011-04-13 00:00:00 | 未分類
辻真先さん、近藤史恵さん、井上夢人さん、我孫子武丸さんによるアンソロジー
『探偵Xからの挑戦状Season2』を読みました。

2009年10月7日よりNHK総合テレビ「EYES」枠で、八回にわたって放送された番組のために、
執筆された小説4作品が収録されています。

自殺志望者にまぎれて殺人を犯した人間を捜す「嵐の柩島で誰が死ぬ」を筆頭に、
難易度の高いミステリが並んでいて、私には、到底解くことができませんでした。

面倒臭さを苦にせず、あえて取り組めば、井上夢人さんの「殺人トーナメント」なんて、
パズルを解く楽しさがあるかもしれません。

解説によると、春のオンエアに向けて、番組の新作の企画が持ち上がっているとのことですが、
もう、放送されたのでしょうか?

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七度狐

2011-04-12 00:00:00 | 未分類
大倉崇裕さん『七度狐』を読みました。

間宮緑は、大手出版社「世界堂」に入社して一年になる。
「季刊落語」編集部勤務を命じられて、ゼロから落語を覚えていった。

編集長の牧大路に振り回されつつ、学ぶ事も多い日々。
今日も今日とて、北海道に出張中の牧の代わりに、
静岡の杵槌町まで春華亭古秋一門会の取材に行くこととなった。

この会は、当代古秋が七代目を指名するものだったのだが、
折からの豪雨のため村は陸の孤島と化した。
さらに、会の直前になって「七度狐」の見立て殺人が起きてしまった。

失踪した先代、古秋が考えたという「七度狐」を知る犯人とは、何者なのか?

推理する過程でも寒気を感じましたが、結末には今後の事を考えるだけで、
身の毛のよだつ思いがします。

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沈みゆく人

2011-04-11 00:00:00 | 未分類
眉村卓さん『沈みゆく人』を、入院中に読んでいましたので、感想をアップします。

表題作が一番面白く、本の中に主人公が取り込まれていく過程がいいです。
主人公も、それを自覚していて、結末に彼がしたことも面白いのです。

「板返し」は、不条理小説ですが、やはり、眉村さんが投影されているように感じられます。
「じきに、こけるよ」は、主人公の前に幻影の人々が現れて、予言をしていく不思議な物語。
「住んでいた号室」は、主人公の思いの果て、過去に住んでいた団地の解体現場にテレポートしてしまう話。

すべてに眉村さんの影が見え隠れする、幻想的な小説でした。

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