『５分後に意外な結末２ 青いミステリー』

日本や世界の小話、都市伝説や名作小説、古典落語などを翻案した作品と、オリジナル作品を収録したアンソロジー集です。

ロールスロイスを担保に１００ドルを借りに来た男。
小さな嘘なために大きな嘘をついた男。
強運なスミス氏。
落語「猫の小皿」の翻案
など、どれも小さいながらスパイスの効いた作品で、面白く読めました。

2青いミステリー (5分後に意外な結末) 価格：￥ 1,050（税込） 発売日：2013-12-03

５分後に意外な結末２ 青いミステリー

日本や世界の小話、都市伝説や名作小説、古典落語などを翻案した作品と、オリジナル作品を収録したアンソロジー集です。

ロールスロイスを担保に１００ドルを借りに来た男。
小さな嘘なために大きな嘘をついた男。
強運なスミス氏。
落語「猫の小皿」の翻案
など、どれも小さいながらスパイスの効いた作品で、面白く読めました。

『はなとゆめ』冲方丁

のちに清少納言と呼ばれる女性が、ときの帝・一条帝の中宮定子に仕えるようになり、この世の浄土を体験。

やがて道長により、その栄華から追い落とされそうになりながらも、帝との愛をいつくしみ続けた定子に仕え続けた。

その過程を、宮中の女房や貴人たちとの交流を交えながら描いた物語です。
何よりも、定子と清少納言との思いやりに満ちた深い心の交流に、心を動かされました。

はなとゆめ (単行本) 価格：￥ 1,575（税込） 発売日：2013-11-07

はなとゆめ

冲方丁さんの『はなとゆめ』を読みました。

のちに清少納言と呼ばれる女性が、ときの帝・一条帝の中宮定子に仕えるようになり、この世の浄土を体験。

やがて道長により、その栄華から追い落とされそうになりながらも、帝との愛をいつくしみ続けた定子に仕え続けた。

その過程を、宮中の女房や貴人たちとの交流を交えながら描いた物語です。
何よりも、定子と清少納言との思いやりに満ちた深い心の交流に、心を動かされました。

『道頓堀の大ダコ 鍋奉行犯科帳』田中啓文

道頓堀に大蛸が現れたという噂が流れ、その界隈では夜半、人通りが絶えているという。

その話を聞いた奉行・久右衛門は、それを世迷い事と一喝。
蛸を食いたくなったと、一膳飯屋「業突屋」へと同心・勇太郎に案内させる。
思いがけないきっかけが、問題を解決させることとなる「蛸芝居」

あとは、勇太郎が襲われる「風邪うどん」
かみさんに追い出された豆腐屋を雇うことになったため、連日、奉行の献立は豆腐ばかり「地獄で豆腐」
カピタンの江戸参府のためとはいえ、今回の大坂逗留は長すぎる「長崎の敵を大坂で討つ」
と、四話の短編となっています。

どれも、久右衛門の食いしん坊ぶりが目立ち、しかもそれが事件の解決につながるのですが、今回は、勇太郎を巡っての恋の逆鞘当てといえる状態になるのも、面白く読めます。
我孫子武丸さんの解説も楽しいです。

道頓堀の大ダコ (鍋奉行犯科帳) (集英社文庫) 価格：￥ 756（税込） 発売日：2013-08-21