こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

道頓堀の大ダコ

2014-02-15 00:00:00 | 未分類
田中啓文さん『道頓堀の大ダコ 鍋奉行犯科帳』を読みました。

道頓堀に大蛸が現れたという噂が流れ、その界隈では夜半、人通りが絶えているという。

その話を聞いた奉行・久右衛門は、それを世迷い事と一喝。
蛸を食いたくなったと、一膳飯屋「業突屋」へと同心・勇太郎に案内させる。
思いがけないきっかけが、問題を解決させることとなる「蛸芝居」

あとは、勇太郎が襲われる「風邪うどん」
かみさんに追い出された豆腐屋を雇うことになったため、連日、奉行の献立は豆腐ばかり「地獄で豆腐」
カピタンの江戸参府のためとはいえ、今回の大坂逗留は長すぎる「長崎の敵を大坂で討つ」
と、四話の短編となっています。

どれも、久右衛門の食いしん坊ぶりが目立ち、しかもそれが事件の解決につながるのですが、今回は、勇太郎を巡っての恋の逆鞘当てといえる状態になるのも、面白く読めます。
我孫子武丸さんの解説も楽しいです。

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『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』似鳥鶏

2014-02-13 19:43:25 | 本と雑誌

父から喫茶店を引き継ぎ店主となった惣司季は、警部でありながら警察を辞めた弟の智をパティシエとして店で働かせている。

しかし、有能だった智を警察が辞めさせるわけがなく、籍をおいたままにして、秘書課の直ちゃんを店に送り込んできた。

しかも直ちゃんは、難事件の捜査に協力しないなら、店に捜査一課の目つきの鋭い刑事たちや警察学校の生徒たちまで毎日通わせようかとも脅すのだ。

仕方なしに捜査の手伝いをする季と、それを見かねて推理を始める智だったが・・・。

人の心の行き違いから生まれた4つの事件。
どれもやりきれない思いを抱かせるものでしたが、最後は特に悲しすぎる話でした。
ただ、智の思いが伝わっていることが救いです。

ぜひ、続きを書いていただきたいです。

パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫) パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫)
価格:¥ 680(税込)
発売日:2013-09-04
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パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から

2014-02-13 00:00:00 | 未分類
似鳥鶏さん『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』を読みました。

父から喫茶店を引き継ぎ店主となった惣司季は、警部でありながら警察を辞めた弟の智をパティシエとして店で働かせている。

しかし、有能だった智を警察が辞めさせるわけがなく、籍をおいたままにして、秘書課の直ちゃんを店に送り込んできた。

しかも直ちゃんは、難事件の捜査に協力しないなら、店に捜査一課の目つきの鋭い刑事たちや警察学校の生徒たちまで毎日通わせようかとも脅すのだ。

仕方なしに捜査の手伝いをする季と、それを見かねて推理を始める智だったが・・・。

人の心の行き違いから生まれた4つの事件。
どれもやりきれない思いを抱かせるものでしたが、最後は特に悲しすぎる話でした。
ただ、智の思いが伝わっていることが救いです。

ぜひ、続きを書いていただきたいです。

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『エール』はやみねかおる 濱野京子 他

2014-02-12 19:42:24 | 本と雑誌

中学二年生の春日温は、駄菓子屋前を守備する野球部員。
二学期の中間試験の結果を見た温の母親は、塾に行くことをすすめ、それでも効果が上がらないと分かると、野球部を辞めるように言い出したのだ。

それを聞いた野球部の悪友・直樹君は、温の母に果たし状を渡した。
温を野球部に戻すために勝負をするというのだ。
果たしてその結果は?

「打順未定、ポジションは駄菓子屋前、契約は未更改」は、一番、このアンソロジーのタイトルにぴったりでした。

また、高校生の遠距離恋愛を描いた「わたしの青」
病によって数年毎に人格が変わってしまう少年とその友人の物語「時限の友」
自らが描く小説の王子様そっくりの人物が現れたら?コメディタッチの「あたしの王子様」
青春の重苦しいある時期を切り取った「リーシュコード」

どれも、面白く読めました。

YA! アンソロジー エール (YA!ENTERTAINMENT) YA! アンソロジー エール (YA!ENTERTAINMENT)
価格:¥ 998(税込)
発売日:2013-09-26
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エール

2014-02-12 00:00:00 | 未分類
はやみねかおるさん、濱野京子さん、石川宏千花さん、風野潮さん、香坂直さんのアンソロジー『エール』を読みました。

中学二年生の春日温は、駄菓子屋前を守備する野球部員。
二学期の中間試験の結果を見た温の母親は、塾に行くことをすすめ、それでも効果が上がらないと分かると、野球部を辞めるように言い出したのだ。

それを聞いた野球部の悪友・直樹君は、温の母に果たし状を渡した。
温を野球部に戻すために勝負をするというのだ。
果たしてその結果は?

「打順未定、ポジションは駄菓子屋前、契約は未更改」は、一番、このアンソロジーのタイトルにぴったりでした。

また、高校生の遠距離恋愛を描いた「わたしの青」
病によって数年毎に人格が変わってしまう少年とその友人の物語「時限の友」
自らが描く小説の王子様そっくりの人物が現れたら?コメディタッチの「あたしの王子様」
青春の重苦しいある時期を切り取った「リーシュコード」

どれも、面白く読めました。

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