こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『僕は小説が書けない』中村航 中田永一

2014-12-23 19:39:07 | 読書感想
高校一年生の高橋光太郎は、中学生の頃に自分の出生の秘密を知ってから、陰気で不幸力の高い人間になってしまった。

そんな彼が図書室の脚立が壊れて落ちた時に支えようとしてくれたのが、二年生の佐野七瀬。
しかしそれには、文芸部への強引な勧誘という目的があってのことだった。

読み始めたとき、この本は小説の書き方を小説の体裁で教える本だったのかな?しまったな、と思いました。
でも、二人のOBの正反対の指南も、物語の流れには必要なことでした。

後半の、光太郎の小説も入れた部誌を発行し、その内容を生徒会が認めなければ廃部というノルマは、ギリギリまで達成が危ぶまれ、ハラハラさせられました。

また、光太郎の恋模様の行方も気にかかるところです。
悩んだ分を取り戻して、運も上向くといいのですが。
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『ディヴァイン・コンクェスト―小惑星帯のヒロイン―』山口優

2014-12-21 19:35:11 | 読書感想
西暦2034年。
人類は当初の予想よりも遥かに速いペースで、宇宙進出を果たしていた。
一民間事業者が小惑星帯という宇宙の鉱山から良質な鉱脈を探り当てる事業に従事できるほどに。

ただしそれはITSA・国際技術監督局が、安全性を調査し認可した者だけに限られたため、多くの海賊が出没するようにもなった。

ある日、宇宙の人々を平等に守ろうとする正義の味方(?)が『ニューロクォンタ』社の秘術を不正使用しているのでは、という話がCTO(チーフテクノロジーオフィサー)のジェフリー・スペンサー・ゴットフォードの元に届いた。

調査のために向かった先で出会ったのは・・・?

多くの人々の苦悩や葛藤をくみ取りながら、正解まで行かなくとも最善の答が導き出されたこの結末には、納得しました。
ただジェフリー、両手に華ですか?駄目ですよ、早くどちらかにしないと!

面白い近未来SFでした。
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『和風総本家 十四代目と十三代目オフィシャルフォトブック』

2014-12-20 19:42:09 | 本と雑誌
本屋さんで買えました。

私は十四代目が特に好きなのですが、十三代目も可愛いです。
特に、和服の女性に抱っこされて眠っている姿が愛らしかったです。

あと肉球が・・・あーぷにぷにしたいっ!
豆助に嫌がられそうですけどね。
我が家のジュンにも嫌がられましたし。

柴犬好きの方に、特におすすめです。
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映画『バンクーバーの朝日』

2014-12-20 19:40:56 | 映画
高泉淳子さんが出演なさるというので、初日から見に行きました。

映画の内容は、カナダのバンクーバーに渡った日系人二世たちが、アマチュア野球チームを作り白人チームと負け試合をしていたのですが、あるひらめきから頭脳プレーで優勝に到達します。ところが・・・という物語です。

高泉さんの役柄は名前もない脇役ですが、第二次世界大戦前という時代に男性の中で筋の通ったことをはっきり言える、凛とした女性という感じがしました。
声が聞こえたときは嬉しかったですし、出演はわずかでしたが素敵でした。
パンフレットにも載っていないので、ファンの方は見つけたら目を離さないでくださいね。

いい映画でした。
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『だいじな本のみつけ方』大崎梢

2014-12-19 19:31:41 | 読書感想
放課後、野々香が手洗い場の角で見つけた本は、発売前の新木真琴の新刊だった。

新木の本のファンの野々香は急いで書店に行ったのだが、まだ出ていないという。
不思議に思いつつ戻ってみると、その本は消えていた。
その持ち主は誰なのか?

顛末を親友のルナに話していると、野々香から図書委員の栄光をうばったにくむべき男子、高峯秀臣に話しかけられた。
一緒に探そうという秀臣と、嫌々ながら持ち主をさぐってみると・・・。

私も図書委員はやっていましたが、こんな風に外に積極的に活動の場を広げていくことはありませんでした。
ちょっと、うらやましいです。
そういう意味では、この本を読んだ中学生が影響でかまいませんから、このような活動をしていってくれたらいいなと思います。
いい経験と思い出になると思います。

読書会や文化祭の交流だけでも楽しかったですから。
この物語は、理想の中学校生活ですね。
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