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こっぱもちの部屋

http://blog.livedoor.jp/kisaragi12yukari20/「こっぱもちの読書日記」

『月の山脈と世界の終わり(下)』マーク・ホダー

2016-03-21 19:25:53 | 読書感想
<大英帝国蒸気奇譚>三部作、これにて完結・・・といきたいところですが、東アフリカの聖地<月の山脈>に到達し歴史修正をしようとするバートンの仲間のほとんどが、非情な運命に遭います。
しかも、バートンの行動が、またしても悲劇を繰り返してしまいます。

「えー!?これが結末?」と思ってしまいましたが、解説によると、シリーズ第二期となる新三部作がイギリスで刊行されているようです。
ホッとする半面、その長さを考えると気が遠くなりそうです。
これからまた、歴史上の著名人が続々とバートンの前に現れるのでしょう。
本当に歴史を戻せるのでしょうか?

英・独・露の歴史に詳しい方は、もっと楽しめそうなスチームパンクSFです。
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『月の山脈と世界の終わり(上)』マーク・ホダー

2016-03-20 19:36:05 | 読書感想
1914年にアフリカで目を覚ましたサー・リチャード・フランシス・バートンは記憶を失っており、とっさに思いだしたフランク・ベイカーという名を名乗った。
それを聞いた衛生兵は、彼を民間の防空監視隊員と思いこみ、新聞記者のハーバート・ジョージ・ウェルズに任せた。
彼の顔を見、しばらく会話をしたウェルズ氏は、半信半疑ながらも彼の本当の名を言い当てた。

一方、1863年のバートンは、政府の依頼でアフリカにある黒いダイヤモンドを採りに行くこととなった。
それには、あまりにも強大な力があり、依頼人に渡せないのはもちろんプロイセンにも渡せないため、しぶしぶながら引き受けたのだった。

今回、バネ足ジャックによる過去の歴史への干渉のため、この時代の科学が異常に発達し、混迷の世界になり果てています。
果たしてバートン一行は、この状況をどのように修正していくのか気になりますし、1914年に出会ったウェルズ氏が敵か味方か、味方ならどのように活躍するのかが楽しみです。

黒ダイヤと言っても石炭ではありませんし、羊羹でもありません。(一部、昭和以前の福岡人向けのネタです)
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眼科受診

2016-03-19 19:29:49 | 日常
昨日の朝から右目が痛かったのですが、行きつけの眼科が休診日だったので、今日、行ってきました。
コンタクトレンズ店の併設病院なので、本来なら予約しないといけないのですが、具合の悪いときは無くていいということです。

で、診てもらったところ、右目の角膜に傷があるということで目薬を処方してもらい、最低、三日はコンタクトレンズは禁止となりました。
目薬を差し初めてまだ半日ですが、少し目が楽になったような気がします。
やはり、眼鏡の方が目の負担が少ない感じですね。
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『あんだら先生とジャンジャラ探偵団』田中啓文

2016-03-18 19:27:07 | 読書感想
小学五年生の森本めぐは、三歳まで大阪に住んでいたこともあって、東京に住みながらも大阪弁を使っている。
とはいえ、住み慣れた土地から父の地元である大阪の新世界に引っ越すのは、嫌だった。

早速、転校初日からトラブルに巻き込まれるが、そこで出会った同級生・絵川千夏と仲良くなり、破天荒な校長・あんだら先生の提案でジャンジャラ探偵団を結成する。

先生ばかりか、めぐの祖父や千夏の父は腕が立ち、やくざの脅しにもひるむことがありません。
しかし、乱暴そうに思えて街ぐるみで子どもたちに愛情を注ぐところが素敵です。
私が読んだのは理論社の本ですが、ポプラ社から『あんだら先生と浪花少女探偵団』として出ていますので、良かったらお読みください。
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『駅伝マン 日本を走ったイギリス人』アダーナン・フィン

2016-03-17 19:41:09 | 読書感想
2001年2月。
フィン氏は日本の本州西部にある小さな町、本郷町で二日酔いの中、兄が参加する「エキデン」を見物した。

2013年、長距離陸上界で世界の大規模なロードレース大会の優勝者は、ケニア人かエチオピア人と相場が決まっている。
2013年現在、最新の男子マラソン100傑のうち、アフリカ出身者以外は6人のみだが、そのうち5人が日本人だという。

フィン氏は、物書きとしてだけでなくランナーとしても日本に興味をそそられ、半年間とはいえ一家で来日し、箱根駅伝、実業団駅伝、比叡山の千日回峰行を根気よく取材する。
そして、フィン氏も駅伝を体験することになる。

日本の駅伝文化が、ある面で選手を育て、別の面で駄目にしている。
フィン氏の公平な視点によって、日本人、特に男子選手がオリンピックで優勝できない原因が、少し見えるような気がします。

また、市民ランナーの川内優輝さんが過酷な練習を重ねているように見えて、実は、実業団の選手ほど無理はしていないというのも驚きでした。

できれば、陸上選手やそれを指導していらっしゃる方々に、参考にしていただけるといいな、と感じました。
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