興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

アメカジ

2006-04-30 | 時代が見える四音節短縮語
 アメリカン・カジュアルの略。アメリカの影響を受けたカジュアルファッションの意。
「Free & Easy」という雑誌の今月号(6月号)で、初めてこの「アメカジ」という言葉を知った。書店店頭でこの雑誌を見つけ、特集記事タイトル「本当のアメカジを知っていますか?」を目にしたからだ。

 渋カジ(渋谷カジュアル)、デルカジ(モデル・カジュアル)、キレカジ(きれいなカジュアル)などの言葉もファッション用語にはあるようだが、これらの言葉よりもアメカジのほうがなんとなく想像がつくような気がする。

2006.4.29

タコペケ

2006-04-20 | 時代が見える四音節短縮語
 ゆでたタコの頭の部分を刺身のようにワサビじょうゆで食べる東京北区赤羽の居酒屋、まるます家の人気メニュー。(写真)
 なぜ(タコ)ペケというかは、お店の人に聞いてもわからなかった。想像するに、タコといえば足がメインで○(マル)、頭は従で×(ペケ)ということなのだろうか。

 このまるます家には、おもしろい名前のメニューがいくつかある。「よくやき」は十分に焼いたタラコ。「うな茶」は鰻の蒲焼をほぐして入れたお茶漬け。「かわいこ」は富久娘(日本酒)のことである。

2006.4.20

駅ナカ(えきなか)

2006-04-19 | 時代が見える四音節短縮語

 駅の構内に小売店やレストランがならび、買い物や食事ができる商業スペースのこと。
 駅の中には従来より売店や立ち喰いそば店があった。しかし、近年増えてきた「駅ナカ」には複数の飲食店のほか、コンビニや各種専門店まで集まっている。
 さらに美容施設や語学教室の入ったものまであるという。

 鉄道利用客にとってはいちいち外に出なくてもいい利便性があり、店にとっては駅の集客力を利用できるメリットがある。

 駅ナカと似た四音節短縮語に「デパ地下」と「ホテイチ」がある。
 デパ地下はデパートの地下1階にある食品売り場のこと、ホテイチはホテルの1階にあるホテルブランドの食品・惣菜を売るスペースのことである。
(写真はJR上野駅の駅ナカ)

2006.4.15

ポイ捨て(ぽいすて)

2006-04-19 | 時代が見える四音節短縮語
 ポイと捨てること。
「ポイ捨て」といえば、わたしは「タバコの吸いがら」しか思い浮かべなかったが、缶やびんもポイ捨てになるのだ。(写真)
 他人の迷惑を考えない、罪悪感もいだかないという意味ではその通りである。

 散歩をしていると、乗り捨て自転車を見つけることがある。駅で他人のものに乗ってきて、‘ポイ捨て’していったものに十中八九まちがいない。
 法律のことはよくわからないが、これは窃盗罪に不法投棄という二重の犯罪を犯しているのではないだろうか。
 何よりも他人が見ていなければ何をしてもよいというその心が醜い。

特快(とっかい)

2006-04-15 | 時代が見える四音節短縮語
 JRの中央線や常磐線などを走る「特別快速」のこと。
「快速」より止まる駅が少ない。特別料金は不要。
 常磐線の特快は常磐特快と呼ばれているが、中央線の特快には三種類ある。通勤特快、中央特快、青梅特快である。それぞれ停車駅と行く先がちがう。どの駅に止まるかは、JRに聞くか自分で調べてください。

 写真は中央特快。パッと見ると、中特と読める。しかし、中特、通特、青特はまだ一般化していないようだ。

2006.4.9

輪タク(りんたく)

2006-04-12 | 時代が見える四音節短縮語
「〔タクはタクシーの略〕自転車の後部または側面に客席を付設した乗り物。第二次大戦後の一時期流行した。(大辞林)」
 いわば自転車タクシーである。日本では戦後のガソリン不足の頃に生まれ、都会で走っていた。

 写真の輪タクは江戸東京博物館に展示されているもの。昭和63年(1988年)まで皇居の周辺を走っていたそうである。

2006.4.12

天玉(てんたま)

2006-04-12 | 時代が見える四音節短縮語
 天ぷらと生卵の入ったそば(またはうどん)のこと。立ち喰いそばの店などで見かける。
 生卵が入ったのは月見。天ぷら(掻揚げ)が入ったのは天ぷらそば。両方入ったのが天玉である。簡単でわかりやすい、いいネーミングだと思う。
 せっかくのいい名前も、今の立ち喰いそばの店はどこも、衛生上の観点からか自動券売機が入ってしまい、「てんたま」と声に出すチャンスが無くなってしまった。
(写真はJR秋葉原駅内「田毎」の天玉そば。400円)

2006.4.12

ポテサラ

2006-04-10 | 時代が見える四音節短縮語
 ポテトサラダのこと。
「今さら、ことさらにポテサラを取り上げるなんてどうして?」といわれそうだが、なんといっても音の響きと歯切れがいい。
「ポテサラ、いっちょおーっ!」
と、居酒屋でも切れ味よく厨房へ通してくれる。「ポテトサラダ、一丁」では少しもたもたしてしまう。
 ポテサラは惣菜屋の定番ではあるが、居酒屋でもよく見るメニューなのだ。

 居酒屋といえば、四音節で言えるつまみが多い。
 山かけ、ネギぬた、中トロ、モロキュー、じゃこ天、あん肝、熱燗、中生(ちゅうなま)、チューハイ・・・。
 酔客たちの大声が飛び交う中、簡単明瞭な発注と受注が求められるからであろう。
(写真は十条・斎藤酒場のポテトサラダ。200円)

2006.4.9

エビちゃん

2006-04-03 | 時代が見える四音節短縮語
 女優でモデル、蛯原友里の愛称。EBIYURIとも呼ばれている。ファッション雑誌CanCamの専属モデル。
「異性からは好かれ、同性の反発を買わず。そんな<モテる>身繕いの手本として絶大な人気を誇る」と、日経のコラム・春秋06.3.13)で触れている。
 ファッションの可愛い系コーディネートを「エビちゃんOL系」といい、キレイ系コーディネートを「優OL」(女優、山田優が手本)というとのこと。

2006.4.2

イメチェン

2006-04-01 | 時代が見える四音節短縮語
 イメージチェンジの略。
 英会話学校AEONの車内吊広告によると、イメチェンは英語で makeover というらしい。
 “Spring is the time for makeovers.”(春はイメチェンのチャンス)
 英和辞典で makeover を引くと、たしかに「模様変え、変身」とある。 image change は見当たらない。和製英語なのであろう。イメチェンは短縮和製英語ということになる。
 春に始まる新しい環境で新しい自分を演出したい。これは向上心の表れといえよう。

2006.4.1

ワンセグ

2006-03-21 | 時代が見える四音節短縮語
 今年(06年)4月1日から開始される携帯電話・カーナビなど携帯機器向けのデジタル放送。「ワンセグメント」を略した新しい言葉。
 ワンセグメントとは、地上デジタル放送用電波の周波数帯幅を13の領域(セグメント)に分割し、その内の一つを携帯機器向けに使うことから、こう呼ばれている。
 四音節短縮語は一時の流行に終わり定着しない言葉も多いが、この携帯機器向けデジタル放送はどうやら普及しそうなので、「ワンセグ」は定着当確語といっていいかもしれない。

2006.3.21

朝読(あさどく)

2006-03-20 | 時代が見える四音節短縮語
 朝の10分間読書。学校で、授業の開始前の10分間、児童・生徒(教師も)がそれぞれに自分で持ってきた本を黙読すること。「朝の読書」ともいう。
 18年前千葉県の女子高で誕生し、読書運動の波にも乗り全国の小中高に広まった。
 全国の小中高約4万校のうち2万1300校、790万人へと拡大してきた(2005.3.8日経コラム[春秋])という。
 児童・生徒の落ち着きが増したとの報告もある。

2006.3.19

いたきも

2006-03-03 | 時代が見える四音節短縮語
 いたきも・・・板状のあんきものことではない。体のコリをほぐすマッサージをしていて、「少し痛(いた)いけれど気持(きも)ちのいい状態」のことだそうである。ある整体院の車内吊広告の中で見つけた言葉。

 日本人はこういった4音節の縮約形の言葉が好きなのではないだろうか。ちょっと考えただけでいくらでも出てくる。古くはハイカラ、銀ブラ、ハンスト、早弁、阪妻……。新しいところではデジカメ、デパ地下、ゲーセン、メルアド、キムタク、冬ソナ……。

 マスコミ、バス停、パソコンなどはもうすっかり定着しているが、いたきもはまだ板についていませんね。
2005.2.15