京都は南座の近く、川端団栗角にあるおでんの店。
創業120年の老舗である。
わたしが初めて行ったのはもう30年も前のこと。池波正太郎の本で紹介されていたからだ。
種(メニュー)が木の札に書かれ壁面にならんでいた。
読めない字が多く、「飛龍頭」がひろうすと読み、関東で言うガンモドキのことであるのを知ったのはこのときである。
種は鯨のコロや鮎の昆布巻きのほか、季節の京野菜など。
一つ一つ別々に味付けされ、京風の薄味のダシに辛子とたっぷりの刻みねぎで供される。
酒は、取っ手の付いた一合入りの錫製チロリで、お湯で燗をつけてくれる。
お湯から取り出すと、最初は主人みずからついでくれ、冷めると再びお湯に入れ温めてくれる。
洗練の味にきめ細かい配慮。 長い伝統のなせる技なのであろう。
京都の飲み処はほとんど知らないが、ここは京都に来るたびに寄ってみたい店の一つだ。
2003.8.20
(2007.2.2 写真追加)
創業120年の老舗である。
わたしが初めて行ったのはもう30年も前のこと。池波正太郎の本で紹介されていたからだ。
種(メニュー)が木の札に書かれ壁面にならんでいた。
読めない字が多く、「飛龍頭」がひろうすと読み、関東で言うガンモドキのことであるのを知ったのはこのときである。
種は鯨のコロや鮎の昆布巻きのほか、季節の京野菜など。
一つ一つ別々に味付けされ、京風の薄味のダシに辛子とたっぷりの刻みねぎで供される。
酒は、取っ手の付いた一合入りの錫製チロリで、お湯で燗をつけてくれる。
お湯から取り出すと、最初は主人みずからついでくれ、冷めると再びお湯に入れ温めてくれる。
洗練の味にきめ細かい配慮。 長い伝統のなせる技なのであろう。
京都の飲み処はほとんど知らないが、ここは京都に来るたびに寄ってみたい店の一つだ。
2003.8.20
(2007.2.2 写真追加)