興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

花中の宴

2010-10-02 | チラッと世相観察

このコスモス、花の中にも花びらがあります。
だれかが挿していったわけでもなさそう。

にぎやかで結構。






白いコスモス

“清楚” を絵に描いたような花ですね。

「清楚」 を辞書で引いてみると、

【大辞泉】 飾りけがなく、清らかなこと。 また、そのさま。
【広辞苑】 清らかでさっぱりしたさま。 飾りけのないさま。

ということになります。

両方ともなにか、「清らかだけど、素っ気ない」 といった響きがあります。
わたしなら、下記のような意味を付与したい。

【余白辞書】 しとやかでキレイだ。 おとなしそうだけど、芯はしっかりしている。 控え目だが、品がある。 洗練されていて、野暮ったさのカケラもない・・・。







“「あたたかい」 始めました”

自販機に、温かい飲み物が登場してきました。




一方、街のラーメン屋さんではきっと、

“冷やし中華、終わりました”

ということになっていることでしょう。


 





俳優の小林桂樹さんが、先月お亡くなりになりました。 享年86。

小林桂樹さんで思い出すのは、ラジオで聞いた小林さんへのインタビューです。
もう、十年以上も前のことです。 たまたまタクシーに乗っていて、それを聞きました。

話の内容はまったく覚えておりませんが、若い (と、敬意を表した言葉遣いから明らかにそう判る) インタビューアーのアナウンサーに、

「はい」

と相槌を打ち、一つひとつ丁寧に受け答えしていたのです。
「ええ」 でも 「うん」 でもなく、 「はい」 と言っていたのが印象的でした。

それまで小林さんの出演した映画やドラマを熱心に見ていたわけでも、人柄を知っていたわけでもなかったのですが、それを聞いて、「この人はきっとエラぶることをしない謙虚な人なのだろう」 と思わせられました。

実際、そのような方だったのでしょう。

合掌。
                        
                        (写真は有楽町の映画館「TOHOシャンテ」脇の小広場にある著名人の手形敷石スペースで)