興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

銀杏の外皮の臭い理由

2012-10-13 | 季節の移ろい

 ‘黄色いさくらんぼ’ ではない。

銀杏(ぎんなん)である。
散歩をしていて、土手道で拾った。

ところで銀杏の外皮は、何でこんなに臭(くさ)いのだろう。
中の実を取り出すのが大変である。

臭いのは人にとってだけでなく、鳥などの動物たちにとってもそうなのだろうか。
鳥が嫌うとすれば、種(しゅ)としての銀杏の遠方への拡散は望めない。

イチョウ(公孫樹)には、オスとメスがあるという。
オスの木だけ、あるいはメスの木だけが独り、仲間のいないはるか遠隔地に行って、そこで定着してしまうのを避けるイチョウの知恵なのかもしれない。

というのは考え過ぎか。その臭いのがたまらない、と鳥は思っているのかもしれないし・・・。

銀杏は外皮は臭いけど、中の実はたいへん美味しい。
茶碗蒸しにはなくてならない具材だし、殻ごと炒って中身をとりだし、塩をふると、格好の酒のつまみになる。

イチョウはほんとうは、銀杏を人間にだけは食べてほしくないのかもしれない。

 

 



 

散歩の途中で見つけたコスモスとヒメアカタテハ。