公孫樹の葉が黄葉し、落葉して、今年の紅葉・黄葉もいよいよ終わりです。
季節は巡り、心なしか歳末の慌ただしさが漂ってきました。
そんな中、一週間後の14日、衆議院議員選挙が行われます。
今回の選挙は、いわゆるアベノミクスの成否を問う選挙であるといわれています。
そうでしょうか。
‘アベノミクス’とは何かを、広い視野から冷静に分析し、評価を下せる人が、国民の中にいったいどれだけいるでしょう。
わたしはそういう選挙ではないと思います。
・株価高、円安が進み、だからといってそれがいったい自分にどれだけプラスになったのか。
・物価がじわじわと上がっている現状を是認するのか。
・消費税をこの上にさらに上げて(増税して)いいのか。
・所得格差の拡大をこのまま放置していいのか。
・原発の再稼働をどんどん進め、もし事故が起こったら誰が責任を負うのか。
・集団的自衛権の名のもとに、当事国でもないのに、外国の紛争地に自衛隊を送っていいのか。
が今問われている選挙です。
テレビ、新聞などのマスコミが、つねに正しいとはかぎらない。なによりもまず、自分の実感を大切にしたいものと思います。
どうせ何も変わらないから投票に行かない、忙しいから投票に行かないというのは、社会に物申すことのできる唯一・最大の権利を、みずから捨ててしまうことです。
権利を行使せず、義務と負担だけを負わされるのでは、たまったものではありません。
また、投票をしないということは、現状をそのまま肯定してしまうことを意味します。
今回は、今後の日本の方向が決まる、きわめて大切な選挙だと思います。
多くの人にぜひ投票に行ってほしい! と切に願っています。