興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

雑念をすべて超越した表情

2015-09-13 | 散歩、時々旅

きのうは鎌倉に行ってきました。

上の写真は国宝・鎌倉大仏。

鎌倉には何度か来ているのに、ここ高徳院に実際に入って大仏様と直接対面したのは、よく考え てみると、中学の修学旅行以来かもしれません。

修学旅行のとき以外、ここに来た記憶がないからです。

社会人になってから一度くらい来たようにも思うのですが、来たとしても、次の用事を気にして セカセカと慌ただしい気持ちで通り過ぎ、思い出に残らなかった可能性があります。
 

修学旅行のとき印象的だったのは、大仏様の首が前に傾いていて、前方落下を防ぐため、補強を しなければならない、という話を聞いたことです。(バスガイドさんの話かな?)

以来何十年も、大仏様の写真や映像を見るたびに、 ‘首の落下’ の心配がよみがえったもので す。

 

 

 

     

ひさしぶりに拝顔した大仏様の表情は、とても美しいと思いました。

与謝野晶子は大仏様のことを、「美男におわす」と歌に詠んでいます。
美男と評価する基準は人によって違うでしょうから、美男かどうかはわたしには分かりませんが、 静かに瞑想する表情が美しい。

やましいところのいっさい無い、雑念をすべて超越した表情です。

わたしも、こういった心境と表情で、日々を生きたいものと思います。

 

 

 

 

    

きのうは、ここ鎌倉文学館で会合がありました。

鎌倉文学館は、旧前田侯爵家の別邸だったところです。それを鎌倉市が寄贈を受け、文学館とし て活用しています。

 

 

 



   

鎌倉文学館は深い緑に囲まれ、格調と気品に満ちた美しい建物でした。窓から広い庭園の向こうに湘南の海が 見えます。

国の登録有形文化財に指定されているとのことでした。