きのうは鎌倉に行ってきました。
上の写真は国宝・鎌倉大仏。
鎌倉には何度か来ているのに、ここ高徳院に実際に入って大仏様と直接対面したのは、よく考え てみると、中学の修学旅行以来かもしれません。
修学旅行のとき以外、ここに来た記憶がないからです。
社会人になってから一度くらい来たようにも思うのですが、来たとしても、次の用事を気にして セカセカと慌ただしい気持ちで通り過ぎ、思い出に残らなかった可能性があります。
修学旅行のとき印象的だったのは、大仏様の首が前に傾いていて、前方落下を防ぐため、補強を しなければならない、という話を聞いたことです。(バスガイドさんの話かな?)
以来何十年も、大仏様の写真や映像を見るたびに、 ‘首の落下’ の心配がよみがえったもので す。
ひさしぶりに拝顔した大仏様の表情は、とても美しいと思いました。
与謝野晶子は大仏様のことを、「美男におわす」と歌に詠んでいます。
美男と評価する基準は人によって違うでしょうから、美男かどうかはわたしには分かりませんが、 静かに瞑想する表情が美しい。
やましいところのいっさい無い、雑念をすべて超越した表情です。
わたしも、こういった心境と表情で、日々を生きたいものと思います。
きのうは、ここ鎌倉文学館で会合がありました。
鎌倉文学館は、旧前田侯爵家の別邸だったところです。それを鎌倉市が寄贈を受け、文学館とし て活用しています。
鎌倉文学館は深い緑に囲まれ、格調と気品に満ちた美しい建物でした。窓から広い庭園の向こうに湘南の海が 見えます。
国の登録有形文化財に指定されているとのことでした。