興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

種のネーミング 3

2018-01-28 | チラッと世相観察

おもしろい名前の「野菜の種」を紹介する記事の第3回です。

上の写真真ん中の「サラダむすめ」はゴボウの種。

「‘サラダむすめ’ って言うんだったら、わたしでしょ」
とレタスあたりに言われそう。

たしかにゴボウは、サラダとしてはメジャーではないかもしれません。

でも種の袋の裏側に書いてある種の説明によると、「香りがよく、サラダやキンピラにピッタリ」とあります。
種会社としては、このゴボウの香りのよさや、やわらかさを強調したかったのでしょうか。

キンピラのほうに比重をおけば、‘キンピラ太郎’ なんてのも考えられる。

また、ゴボウといえば「けんちん汁」には欠かせません。‘けんちん太郎’ もいいかもしれない。


上の写真右の「強力オーライ」はホウレンソウの種です。
何が強力なのかを袋の裏の説明で見ると、「生育旺盛で株張り・株そろいにすぐれる」とあります。
強力なのは旺盛な ‘生育力’ だったのですね。

ところで、「オーライ」と聞くと、わたしは「東京のバスガール」という唄の中の「発車オーライ」という歌詞を思い出します。(古いなあ)

「菜園のバスガール・発車オーライ ― 明るく明るく育つのよ」というネーミングはいかがでしょう。(「東京のバスガール」の歌詞を知らないと何のことか分からない)


上の写真左の「ごま王」は、言うまでもなくゴマの種です。

なんで「王」がつくかというと、袋裏には「分枝数が多く、1株当たりの収量が多い」「セサミンなどのゴマリグナン含量が多い」とあります。

ゴマリグナンが何かは分かりませんが、それはこの際置いといて、数あるゴマの中でこれが「王」だという積極的な説明には十分なってないように思います。

ただ言えることは、「ゴマ」という名前が短く、「王」と合わさったときの全体の ‘音の響き’ がいいから、とはいえそうです。
たとえば、国王、帝王、覇王、魔王などのように・・・。最近では陸王なんてのもありましたね。

「ゴボウ王」「ホウレンソウ王」では、しまりが悪い。

ともあれ種会社の、ネーミング担当の方々の工夫に敬意を表します。

http://blog.goo.ne.jp/kyusan2/e/0bc816f80e11fe4113517df018facc35