興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

無依の道人

2019-05-21 | 名言・佳言ピックアップ

ウォーキングは足を延ばして、ひさしぶりに武蔵野の古刹、臨済宗・平林寺までやってきました。

写真は平林寺の総門。

中に入ると山門や仏殿、本堂などの先に、広大な境内林が広がっています。(国指定の天然記念物)

爽やかな今の時季、新緑の雑木林は散策には最高なのですが、今日はここに来るまで相当歩いてきたので、それは次の機会に・・・。

 



 

   

総門の前に書かれた平林寺の今日の言葉は、

 「和顔愛語 いつもおだやかな顔に やさしい言葉

です。 大切なことですが、実行するのはなかなかむずかしいですね。

 

 




  

わきにあったポスター掲示用のケース。

ポスターには「無依の道人(むえのどうにん)」という言葉がありました。 臨済宗の教えのようです。

 

 

     

デジタル大辞典で「無依」を引くと「仏語。物事に執着したり、頼ったりしないこと。」とあり、「道人」を引くと「仏道を修行する人。」とあります。

「人に頼らず、物事に縛られず、自分の進む道は自分で歩みなさい」という教えでしょうか。 当たらずといえども遠からず、でしょう。

わたしは、柴田トヨさんの「朝はくる」という詩を思い出しました。


  朝はくる

 一人で生きていく
 と決めた時から
 強い女性になったの
 でも 大勢の人が
 手をさしのべてくれた
 ・・・・・
 
       (『くじけないで』柴田トヨ・詩/飛島新社・刊)

「無依の道人」・・・いい言葉を知りました。