音楽がモーリス・ジャールということもあってデヴィッド・リーン風のエピック狙いかと思うし、監督のヒュー・ハドソンは多分に大英帝国華やかなりし頃のメンタリティを背負っているのがこれまでの「炎のランナー」以来の作品暦から明らかだが(「レボリューション」など独立前のアメリカをまるで野蛮国として描いていた)、今どきそのままでは通らないのも明らか。
アフリカの描き方など、旧来の欧米からの目を一歩も出ない。現地人は「素朴」な「ドジン」しかいないみたいだ。画面はきれいだけれど、観光的風景にとどまる。
(☆☆★★)