しかし、フセインをアメリカが援助していたのを改めて映像でみせられると、アメリカの欺瞞ぶりがよくわかる。ノリエガやビン・ラディンも援助していた頃の映像は見られないが、同様だった。
レーガンがスター・ウォーズ計画という名前に酔っ払って核拡散を収束に向かわせるチャンスを逃したと批判している。このシリーズは劇映画を大幅に引用しているわけだが、現実の方が映画に接近して見分けがつかなくなっているのを踏まえてかもしれない。その延長上に「映画のよう」だった9.11があるわけだろう。
この頃のアメリカを象徴する映画として古代ローマを舞台にした「グラディエーター」が挙げられ、唯一の超大国となって傲慢になる帝国としてのアナロジーだと語られる。
「ボラット」でブッシュの物真似をするサシャ・バロン・コーエンが敵の血をすすってやると息巻いたそのすぐ後、本物のブッシュのアップがつながれる。オリバー・ストーンらしいあざといといえばあざとい演出だけれど、あまりにあからさまなのにちょっと笑ってしまった。
ゴルバチョフの評価がきわめて高いのに、やや違和感を覚える。アメリカの右翼メディアはもちろん、ロシアでも文句つけられるところではないか。ゴルビーの歴史的位置付けはこれからの作業だろうが。
チャンネル [BS1]
2013年6月14日(金) 午前0:00~午前0:50(50分)
ジャンル ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
ニュース/報道>特集・ドキュメント
ニュース/報道>海外・国際
番組内容
映画監督オリバー・ストーンが歴史学者とともに独自の視点でアメリカ史を描き直す全10回の意欲作。第9回は冷戦崩壊の後、“アメリカの一人勝ち”と言われた時代を描く。
詳細
映画監督オリバー・ストーンと歴史学者のピーター・カズニックが共同で脚本を手がけ、アメリカ史を新たな視点で描くドキュメンタリーシリーズの第3週。第9回「“唯一の超大国”アメリカ」は、冷戦終結の時代を描く。湾岸戦争も天安門事件も起きた激変の時代、“唯一の超大国”となったアメリカは、世界との関係を再構築できるチャンスではなかったのか、とストーン監督は見る。しかし、実際は従来の外交姿勢を崩すことはなかった
レーガンがスター・ウォーズ計画という名前に酔っ払って核拡散を収束に向かわせるチャンスを逃したと批判している。このシリーズは劇映画を大幅に引用しているわけだが、現実の方が映画に接近して見分けがつかなくなっているのを踏まえてかもしれない。その延長上に「映画のよう」だった9.11があるわけだろう。
この頃のアメリカを象徴する映画として古代ローマを舞台にした「グラディエーター」が挙げられ、唯一の超大国となって傲慢になる帝国としてのアナロジーだと語られる。
「ボラット」でブッシュの物真似をするサシャ・バロン・コーエンが敵の血をすすってやると息巻いたそのすぐ後、本物のブッシュのアップがつながれる。オリバー・ストーンらしいあざといといえばあざとい演出だけれど、あまりにあからさまなのにちょっと笑ってしまった。
ゴルバチョフの評価がきわめて高いのに、やや違和感を覚える。アメリカの右翼メディアはもちろん、ロシアでも文句つけられるところではないか。ゴルビーの歴史的位置付けはこれからの作業だろうが。
チャンネル [BS1]
2013年6月14日(金) 午前0:00~午前0:50(50分)
ジャンル ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
ニュース/報道>特集・ドキュメント
ニュース/報道>海外・国際
番組内容
映画監督オリバー・ストーンが歴史学者とともに独自の視点でアメリカ史を描き直す全10回の意欲作。第9回は冷戦崩壊の後、“アメリカの一人勝ち”と言われた時代を描く。
詳細
映画監督オリバー・ストーンと歴史学者のピーター・カズニックが共同で脚本を手がけ、アメリカ史を新たな視点で描くドキュメンタリーシリーズの第3週。第9回「“唯一の超大国”アメリカ」は、冷戦終結の時代を描く。湾岸戦争も天安門事件も起きた激変の時代、“唯一の超大国”となったアメリカは、世界との関係を再構築できるチャンスではなかったのか、とストーン監督は見る。しかし、実際は従来の外交姿勢を崩すことはなかった