ウォルター・ヒル監督としては「48時間」につながるバディ(相棒)ものだが、バディものの常として別の価値観を代表するふたりが衝突しながら理解しあうというのが基本で、刑事と殺し屋だから衝突しないわけがないのだけれど、ちょっと殺し屋側に引きずられすぎて、というかスタローンを立てないわけにはいかなくて、いくら相手がワルばっかで警察上層部が腐敗していても、警官が殺しを見逃し続けるというのはまずくないか、と思える。
考えてみると、スタローンは一人だけで立つタイプのスターで、誰かと共演して化学反応をおこすというわけではないのだね。
スタローンの相棒になる刑事は韓国系なのだが、サムライとか孔子にたとえられていちいちくさる。白人にとっては東洋系はみんな一緒というのがひとつのお約束になっているみたい。
もう一人、悪い側でも自己流の美意識を貫く殺し屋が出てくるのが古式ゆかしいアクション映画風。クライマックスの決闘が「ストリート・オブ・ファイヤー」を再現して斧の決闘というのも、ヒルの好みを通している。
物語の途中の見せ場を冒頭に持ってきてパンチを利かせ、かつストーリー展開をちょっとイレギュラーにして活性化する構成にしているが、推測だが編集段階の判断ではないか。
「蜘蛛女」に似た趣向があったが、あれは編集での処理だったから。
(☆☆☆★)
本ホームページ
バレット@ぴあ映画生活
バレット@Movie Walker
考えてみると、スタローンは一人だけで立つタイプのスターで、誰かと共演して化学反応をおこすというわけではないのだね。
スタローンの相棒になる刑事は韓国系なのだが、サムライとか孔子にたとえられていちいちくさる。白人にとっては東洋系はみんな一緒というのがひとつのお約束になっているみたい。
もう一人、悪い側でも自己流の美意識を貫く殺し屋が出てくるのが古式ゆかしいアクション映画風。クライマックスの決闘が「ストリート・オブ・ファイヤー」を再現して斧の決闘というのも、ヒルの好みを通している。
物語の途中の見せ場を冒頭に持ってきてパンチを利かせ、かつストーリー展開をちょっとイレギュラーにして活性化する構成にしているが、推測だが編集段階の判断ではないか。
「蜘蛛女」に似た趣向があったが、あれは編集での処理だったから。
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