これで事前情報がまったく入っていなかったら、まずわからないと思う。
昔だったらセミ・ドキュメンタリー調で撮るのに白黒画面で手持ちで撮ったりしてラフな調子がリアリティを演出したりしたわけだけれど、最近のデジタルカメラではまるで破綻なく撮れてしまうのは良し悪し。
事件そのものとそれまでのエピソードって、直接の結びつきはまったくないわけで、柔術の心得があったのや応急手当を知っていたのがテロリストを取り押さえるのや負傷者の手当に役立った、というのはドラマの組み立てとまでいかない。ムリにドラマ仕立てにしないのはいいにせよ、天の配剤といったものを感じさせるまではいかず、かなり緩い。
実話ものにたいていある、エンドタイトルで本物の人物を紹介する映像で当然ながら映画に出ていた当人が写っているのが不思議な感じ。
(☆☆☆)
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