どういう心境の変化があったのか知らないが、芸術家が住むにはニューヨークは良いところだよとスタジオの人間に勧められても森の中の一軒家に住むことにこだわるところが記録されている。
リラックスした調子でチッカリングでバッハのパルティータを弾く映像も貴重。あまり人前に出るのが得意ではなかったのか。
デビュー当時の感覚からすると、田舎から出てきた少年みたいだったと自ら語る。
シェーンベルクの弟子相手にその熱情的な面を鮮やかに演奏してみせるあたり、説得力あり。
ハミングというか、唸り声が入らないようにエンジニアが苦労しているというのが可笑しい。今の技術だったら取り除くことも可能だろうけれど、強いて外した版が出るという話も聞かない。
ピアノは古臭い楽器だ、エンジンをつけてどこにでも楽に運べるようにするといいなどという軽口を叩くあたり、後年の厳格な芸術家のイメージとはかなりかけ離れた青年という感じ。
「グレン・グールド 27歳の記憶」 - 映画.com
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