社会正義もへったくれもないタイトル通りの修羅の世界。
検事がコーヒーを飲みながらちょっと置く代わりに紙カップを口にくわえたままやり取りしたり、市長が下半身丸出しのまま子分たちを人を人とも思わない扱いで接するあたり、役者たちの役作りの凝り方がとことんいやらしくこってりしていて、食べている物が違うという感じ。
上下関係にやたら敏感なマウンティングの連続みたいな人間関係なのだけれども、さんざん板挟みになったキャラクターがマゾスティックな隠忍自重に行かないで鬼気迫る反撃をしてくるのが日本と韓国との違いか。
類縁関係が頼りになるものである以上にしがらみとして縛り付けてくる息苦しさは共通している。
中盤のカーアクションのデジタル処理込みのカメラワークなども目を見はらせる。
あと、韓国映画って人が下に投げ飛ばされたり飛び降りたりするのを追うカメラワーク多いのではないか。
(☆☆☆★★★)
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