(この名称での近代美術館の付属組織としての位置づけは今月いっぱいで、来月から国立映画アーカイブとして独立した国立機関になる)
石井岳龍監督が挨拶でこれは音の調整のためにアメリカで作業して、画面より費用がかかっているくらい、5.1chとしては最高の仕上げになっていると自負すると語る。
実際、まあ大音響というだけでなくてエレキ(笑)のエッジに立った音の質感がよく出ていて、画面がラフというかなまじ中途半端に金かけるよりロケでカメラをぶん回して編集でチューンナップしてむしろ画面の方が音の一部になっているような扱い。
上映前に気分が悪くなったら出てもらって構いませんとセンターの人がアナウンスしていたが、実際ひとつ前に座っていた年配の男性が途中で出た。
思い切りデカい音だけれど聞き疲れしたり生理的にもたれたりしないのはそれだけ音の出し方に気を使っていたのだろう。
二本とも一時間弱だけれど、後者は三つのエピソードをつないだ構成で、基本的に短編作家だなという感は強い。
ストーリーがどうというのではなくて、視聴覚の奔流に飲み込まれる体験といった感じ。DVDで見るのとは本質的に違うだろう。
浅野忠信、永瀬正敏が若いのは当然だけれど市川実日子が割と丸い。
この2本が作られた2004~5年だと携帯がみんなガラケー、というよりアンテナを生やした型で今見るとすごいレトロに見える。yupitel=ユピテル製なんて使われていたけれど、今は生産していないのではないか。
なお七階ではSF映画ポスター展を開催中。「2001年宇宙の旅」のホログラムポスターとか「モスラ」の超大判ポスターなどが目を引く。
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