ゲイとバイという以上に、どれだけ思いを寄せても報われない人間と、男にも女にも思いを寄せられるのが当然で無頓着でいられる男とのコントラスト。
それぞれゲイとバイの半ば対になるようで半ば噛み合わない組み合わせで、全裸で男優二人があからさまにセックスシーンを演じて興味本位にも悪びれもしないのは、なんだかんだ言いながらこの国の性意識の啓蒙と共有が前に比べれば進歩した証しではある。
村上春樹チックな気もする部屋の中程にストールがあって、成田凌がそこに座っている姿が鳥が止まり木に止まっているような不安定感がある。どれだけ愛しても見返りがある保証などない立場の象徴のようでもある。
そこに大倉忠義の方が止まるラスト。
オープニング、タバコの吸殻であふれた灰皿のアップで始まるが、現代を舞台にしてこれだけタバコをよく吸う映画は珍しい。
タバコは以前だったら大人の男らしさを演出する小道具だったろうが、今ではマイノリティの証みたいになっている感があるのをうまく灰皿こみで小道具として生かしている。
それぞれゲイとバイの半ば対になるようで半ば噛み合わない組み合わせで、全裸で男優二人があからさまにセックスシーンを演じて興味本位にも悪びれもしないのは、なんだかんだ言いながらこの国の性意識の啓蒙と共有が前に比べれば進歩した証しではある。
村上春樹チックな気もする部屋の中程にストールがあって、成田凌がそこに座っている姿が鳥が止まり木に止まっているような不安定感がある。どれだけ愛しても見返りがある保証などない立場の象徴のようでもある。
そこに大倉忠義の方が止まるラスト。
オープニング、タバコの吸殻であふれた灰皿のアップで始まるが、現代を舞台にしてこれだけタバコをよく吸う映画は珍しい。
タバコは以前だったら大人の男らしさを演出する小道具だったろうが、今ではマイノリティの証みたいになっている感があるのをうまく灰皿こみで小道具として生かしている。