prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「イメージの本」

2020年10月11日 | 映画
さまざまな映像やテキストの引用のコラージュに唐突に生成し唐突に断ち切られる音楽を含む音響といった文体は毎度おなじみだが、ひどく生な形の政治的表現が入ってくるあたり、一時期の映画であることすらやめて政治的そのものであろうとした時期のゴダールが顔を出す感じ。
あるいはぐるっとまわってまた新しい境地に至ったともいえる。

これだけ他人の映画を引用しまくって、著作権どう処理したのかなと下世話な興味が湧いた。ゴダールくらいになると特別扱いなのだろうか(そうであってもおかしくないし、別に文句もない)。