「ロマンシングストーン 秘宝の谷」のリメイクではないかと思うくらい基本的なストーリーは一緒。
つまりロマンス小説家自身が自分が書いてきた作品の世界に行ってしまい宝探しの冒険に出るという設定。
大きく違うのは、ヒロインのロマンス?の相手が冒険の舞台で出会った男ではなく、街で単行本の表紙を飾っていたモデルという現実世界の男を腐れ縁を持ち込む形で同行せざるを得なくなるところ。
それを演じるのが肉体美で鳴るチャリング·テイタムなのだから、なんだかルックスが良すぎて笑ってしまう。それでいてルックスだけの空っぽ男ではないところがいいところで、人の良さや一生懸命さといったものが自然に伝わってくる。
サンドラ·ブロックの方がまったくの空想でロマンス小説を書いているのではなく、学術的な知識を持っているが、商業的な要請から一見してこれまたアホらしいピチピチの衣装で販促に従事しなくてはいけない。それも商売と割り切ろうにも忸怩たる思いは否定できない。
どちらも浮世の義理からは逃れられないのが、思わぬ冒険を通して小説のロマンチックな部分に触れることになる構図はきっちりしている。
主役ふたりのやりとりが字幕で見ているせいもあるだろうが呼吸がぴったりとはいかないず冗長に思えたのは残念。
ブラピの扱いがずいぶんと大胆。
人が本当に死ぬところが笑いで済まないのは難しいところ。