一度フランソワ・トリュフォー監督で映画化されたレイ・ブラッドベリ原作を
マイケル・B・ジョーダン主演、監督ラミン・バーラニで再映画化。
紙の本そのものが消費物化して今や存続するかどうか怪しい時代に、焚書だけ同じように扱ってもなんだかちぐはぐ。
電子書籍に替えるわけにもいかないし、メディアの情報管理による思考停止化はすでに酷いことになっていて、この世界どころではない。
トリュフォー版だと映画と同じくらい本が好きなトリュフォーらしい、モノとしての書物に対する愛情が出ていたけれど、中途半端にデジタル化された世界観とあってはそうもいかず。
ディストピアSFだからか、やたらと画面が暗くて見ずらい。
ラストシーンも封切り版の「ブレードランナー」かと思わせる。