今回のキャラクターは水の中に棲むシーモンスター(と、人間は呼ぶ)で、水の中にいるか濡れるとエラや尾びれのあるモンスターの姿になって、陸に上がって乾くと人間の姿になるという、ロン・ハワード監督「スプラッシュ」にあったアイデアの発展形になる。
水から出たり入ったりするたびに変身するのはアニメならではの表現で、これがスピーディでめぐるましい。
舞台がイタリアで人間のキャラクターがイタリア風の名前なのは当然なのだが、モンスターたちの名前もそう。
色彩も極端に勾配のきつい地形と自転車レースのとりあわせという工夫もイタリア色が強い。監督のエンリコ・カサローザEnrico Casarosaもイタリアのジェノヴァ出身だそう。
まあ、ますます世界の才能がごっちゃになってます。