prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

4月19日(金)のつぶやき

2013年04月20日 | Weblog

【これ聴いてます】リスト:巡礼の年(抜粋)/ピアノ・ソナタ ロ短調(ベルマン) ml.naxos.jp/album/IDIS6470… #nml えー、本は買ってませんが曲は聴いてみました。


明日より!【番外ロマン劇場告知◇4/19~25◇ロマンポルノ週間】「OL百合族 19歳」監督:金子修介10:10/13:50/17:30◆「朝はダメよ!」監督:根岸吉太郎11:20/15:00/18:40◆「天使のはらわた 赤い眩暈」監督:石井隆12:30/16:10/19:50

小暮 宏さんがリツイート | 31 RT

2013/04/1917,134 Steps 歩きました。計測時間 3:57:34 歩行距離 13.193 km 消費カロリー 635.5 kcal#walker bit.ly/R8vZGU


yapoono6さんの脳内は「逃」15%「希」10%「楽」20%「昼」10%「夜」10%「厨」15%「壊」15%「暗」5% ポイント:70pt ランキング:184099位 twimaker.com/?ref=yapoono6 #twimaker


選挙期間中にネットが使えるようになったといっても、普段の政治活動の方が大事だと思う。試験前にだけ詰め込み勉強するより普段の勉強の方が大事なようなもので。 #ss954

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代理店がネットにかこつけてムダに税金横流ししたインターネット博覧会なんてありましたな。 #ss954

1 件 リツイートされました

富裕層って、何に金使ってるんだろう。 #ss954


しかし、若くてこういう時間帯に出席できないような層はなおのこと政治参加しにくいのでは。 #ss954


バブル期のおっさんたちは早死にするけれど、今の若者たちは長生きしそうな気がする。 #ss954


なんか、アメリカでリアル「藁の盾」やっているような気がしてきた。



「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」

2013年04月19日 | 映画
現代美術というと、何を描いているのかわからないとかうちの孫が描いたのと大して変わらない、といった批判にさらされることが多いし、実際そうした批判が的外れとはいえない。

もともと王侯貴族といった特権的な階級に雇われた芸術家と所有された芸術という枠組みを解体することが近代芸術の大きな目的だったろうし、現代芸術となるともっと進んで芸術を芸術家だけのものから解放するものといった概念の表現になった。だから子供の既成概念に縛られない絵に似るのは当然でもあり、小さいうちに描いていた絵はおもしろいのに成長したらつまらなくなってしまうのを意識的に再生するといった性格も持ってくる。
映画のオープニングとラスト近くに先生が子供たちを美術館に引率してくるあたり、そういう自由さを忘れないで欲しいというメッセージでもあるだろう。

あらゆる人に開かれているべき、というのはこの夫妻が郵便局員と図書館の司書という中産階級の生活者の範囲内で捻出できる費用で買い揃えたもの、という点にも、アメリカのすべての州に同じだけの数を寄付するという態度にも現れている。
ラスベガスみたいに歓楽街しかないみたいな街にも、ノースダコタ州のファーゴ(映画の舞台にもタイトルにもなった)にも同じ数を配るわけで、なんだか持て余したりしている担当者の姿がなんだか可笑しいし、不況の影響がもろに現れたのもわかる。
美術コレクションというと金持ちのやることという印象が強いが、普通の人でもやろうと思えばこれだけできるというのがわかる。明らかにコレクターの「好み」による統一性があってコレクション自体がひとつの作品というのも説得力あり。
アートにはどうしてもパトロンが必要だけれど、それを昔の王侯貴族ではなく市民レベルでやるのが近代社会ということになる。

一方で、作者の「個性」を打ち出しさないと商業価値を持たないわけで、誰でも作れるのは違いないが経済的に成立させるのは難しいし、あまりになんでもありになりすぎて価値判断が難しくもある。そこは結局個々人の好み以外にありえないとコレクションに一貫する美意識が教えている。
個人的に、コレクションされた作品はほとんどみんな良いなと思えた。

車椅子に乗った夫のハービー(愛称はハーブ)がひどく口数が少ない。何か機嫌でも悪いのかと思うくらい。昔の映像ではもう少し喋っているので、前作ではどうだったのか見てみたくなった。前作は見ていないが、特にわからないことはなかった。
もともとアーティスト志望だったのを公務員として生涯を過ごしたわけで、どういう思いでコレクションしていたのか想像するしかないし、映画自体想像させるように作られている。

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ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの@Movie Walker

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4月18日(木)のつぶやき その2

2013年04月19日 | Weblog

まむしとすっぽん #意味を考えずにことわざを作る

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ローマは休日にしてならず #意味を考えずにことわざを作る

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東電寄ればもんじゅの知恵 #意味を考えずにことわざを作る

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4月18日(木)のつぶやき その1

2013年04月19日 | Weblog

「フライト」ではデンゼル・ワシントンがウォッカのミニボトルを機内で何本も飲み、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスもウイスキーをスキットルからきゅっとあおっていた。小瓶持って隠れ酒するのはアルコール依存という描写のお約束があるみたい。


歌舞伎町にひさびさに行ったら、人の流れが完全に変わっていた。道端でたむろっている人たちは相変わらずでしたが。


麻生閣下がソフト帽をあみだにかぶり畳んだコートを左肩にかけた姿というのは、ギャング映画から抜け出てきたみたいだったな…


村上春樹の新作の「多崎つくる」を「多崎」が何かを「つくる」意味だと読んでいたら全然覚えられなかったのが、「つくる」は人名だとわかった途端覚えられた。


略称は何になるでしょう。いつまでも「新作」ってわけにはいかないし。


加藤の乱を潰した中心人物の野中広務は、政治生命を絶たずにしておいてのちのち再生するのを期待していたと回顧録に書いていた。なかなか思い通りにはいかないもの。 #daycatch


モヤモヤさまぁ~ず2に出てきたような街が東京からも消えてしまう、なんてことになりかねない。いかにもつまらない。 #daycatch


週刊文春の小林信彦のコラムでモヤモヤさまぁ~ず2の最終回に触れた文章で、さまぁ~ずの二人をローレルとハーディに譬えていたのに噴き出した。大江麻理子アナに着目しているのも、いかにも「らしい」話。


人口減っているのに床面積増やしてどうするの。オフィスだってこれだけ通信技術が発達していちいち集まる必要減っているのに。結局先行き値上がりするのを見越しているだけで、売り払われて終り、と。 #daycatch


見たことないような街って、古い街の方なのですよ。 #daycatch



「ホーンテッドマンション」

2013年04月18日 | 映画
黒人のファミリーが主役とはディズニーもかなり有色人種向けにシフトしてきましたね。単純に白人が少数派になりつつあるからだろうけれど。
ただ、家族像としてはまったく昔のアメリカの中産階級の核家族そのまんま。

地上波で見ても驚くほどクリアな画像と音響。
製作費9000万ドル超とあって、セットはずいぶん金かかってます。その割りに見せ場の工夫がありがちで、ゴーストが乱舞するあたりのセンスは「レイダース」一作目の頃から一歩も出ていない。というか、スピルバーグの方がディズニーを真似たのかも。

エディ・マーフィもテレンス・スタンプも脇役ではウォーレス・ショーンも、およそファミリー映画向けって人たちではなかったのだが、ディズニーに新しい血を入れるというわけにはいかず。

録画してディズニーランド30周年のくだりは完全カットして見たが、長いの長くないのって。

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4月17日(水)のつぶやき その2

2013年04月18日 | Weblog

4月17日(水)のつぶやき その1

2013年04月18日 | Weblog

宮崎吾朗監督、来年に新作完成?「ある企画を準備中です」 #映画 #eiga eiga.com/l/PGweW ところで、「ゲド戦記」の海外の評判ってどうだったのだろう。聞くのが怖いような。


渋谷駅に近くカナリお得なホテル「こどもの城」に泊まってきた 秒刊SUNDAY yukawanet.com/archives/44377… @byokanさんから えーっ、ツインで7000円!

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だからなんだっちゅーねん。自慢なのか? カウントされると業腹なのでリツイートしませんが。「猪瀬直樹 メディア王ルパートマードック(Rupert Murdoch, media mogul) と相互フォローしています」


メディア王とつるんでるってことは、メディア操作してますって宣伝しているようなもの。


前の都知事もそうだが、「作家」と権力志向って相反するようで意外と親和性高い。


「俺の言うことを聞け」という裏側に「おまえらの言うことはどうでもいい」と貼り付いている。


おーい、地下鉄サリン事件があった東京でよくそんな空手形切れるな。afpbb.com/article/sports… 2020五輪招致委、東京の安全性をアピール ボストン爆発受け


yapoono6さんの脳内は「導」65% ポイント:70pt ランキング:183132位 twimaker.com/?ref=yapoono6 #twimaker


食べられないくらいの激辛食品 #みんな嫌いな食べ物晒そうぜ ムリに食べてみせる人間含めてバカ臭いと思いますよ。


クロレラ #みんな嫌いな食べ物晒そうぜ 食べ物に入るのか微妙だけれど、未来の食料と言われて何十年。


【本棚登録】『CD付き 史上最強図解 般若心経入門』頼富 本宏 booklog.jp/item/1/4816353…


選挙直前に石原が倒れて同情票が維新に流れるなんてことになったらイヤだな。 #ss954

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「君と歩く世界」

2013年04月17日 | 映画
デジタル処理で両脚を失った姿を自然に描けるようになったのは技術的な驚きだったけれど、セックスしたりトイレに抱えて連れて行くところを隠し立てしないで踏み越えたのはまた質の違う驚きがある。
ちょっと宣伝から想像していたような身障者の社会復帰譚とはかなり違うハードな感触。

二人が初めて会って車に同乗しているところで、むき出しになった太腿が目に入ってしまうのがもちろんエロチックであるとともに後でこの脚がなくなることがわかっているので、また別の緊張感がある。
脚がない姿で泳ぐ姿や腿だけの脚に合わせたストッキングを脱ぐカットなど、あまりにリアルでそのまま撮っているように錯覚してしまう。

男がやっているのはバーリ・トゥードをもっと野蛮にしたようなストリート・ファイトの賭け試合で、歯が折れ骨身が軋むような痛みがふたりを結び付けているようでもある。
肉体による「合意」がデッサンできているのに作者の人間の見方の深度を感じる。

氷を素手で割るシーンで氷水の中で漂っている息子を捉えたカットが、シャチのショーの事故で大ケガしてプールで漂っているヒロインの姿と自然にだぶる。
シャチが水槽の向こうに現れるカットなど水や肉体の質量感が、ことばにしずらい何物かを語っている。

スーパーの監視カメラというのは万引き客を見張るためであるより店員が金をくすねるのを見張るためだ、と聞くが、それに対する店員側の反発と抗議は日本では今のところ考えにくいレベル。監視を店側が直接やらないで外部の人間にやらせて自分はいざとなったら逃げられる態勢にしておくのも、それだけ軋轢が激しいためだろう。
(☆☆☆★★★)

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4月16日(火)のつぶやき

2013年04月17日 | Weblog

LAW & ORDER シーズン12 第10話「憎悪の報い」 #映画 #eiga goo.gl/Rbjag


そーいや、ルーカスフィルムってデジタル化を真っ先に進めたけれど、まだ「フィルム」ってつけてるんだな。


「お前の国にニンジャはいるのか」と聞かれたら、「いない」ではなく「少なくなった」と答えるとめちゃくちゃ喜ばれるらしいですよ(クールジャパン)

小暮 宏さんがリツイート | 2914 RT

「存在と時間」の新訳(熊野純彦)なんて出たのね。全四巻の予定。全部揃えると五千円前後。うーむ。

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下肢静脈瘤専門のクリニックなんてできるのですね。どういう人がなりやすいのだろう。 pic.twitter.com/3aL49vYNRz


赤狩りの再来ですね @67daikanyama: 君が代不斉唱と来賓が通報、大阪(共同通信)。一体大阪はどうなってしまったんだ。


【本棚登録】『中国「反日デモ」の深層 (扶桑社新書)』福島 香織 booklog.jp/item/1/4594067…


【本棚登録】『ブラックジャックによろしく (12) (モーニングKC)』佐藤 秀峰 booklog.jp/item/1/4063724…


【本棚登録】『ブラックジャックによろしく(13) (モーニングKC (1488))』佐藤 秀峰 booklog.jp/item/1/4063724…


結局、オウムのテロって何だったのか、さっぱりわからないままです。 #ss954


元寇の時の元軍の砲弾にも、爆発とともに飛び散って殺傷力を増すように尖った鉄片を周囲に埋めていたとか。陰険なことって、すぐ考え付くらしい。 #ss954


水俣病患者が死ぬの待っているんじゃないか。 #ss954


国や会社は年取らないが、人は歳をとる。あんまり先送りしたら賠償の意味なくなるのです。#ss954


思想が無力と考える方が不思議では? 自由とか平等とか民主主義とか、みんな思想の産物でしょ。 #ss954


時代劇の悪代官みたいだな。 #ss954


意思を一方的に伝えるだけで「話し合い」の経験も訓練もないという日本の政治や行政の実態に、哲学の討論の意義が対置されるということかな。 #ss954


インチキな論法で相手をやりこめるのは昔のギリシャでも存在したし、今でも大阪の弁護士出の首長に典型に見られることですけど、これを民主主義といいくるめられない知恵が必要ということでしょうか。 #ss954


「最悪の腐敗というのは、諦めなのだ」ジョゼフ・ロージー。 #ss954


政治家は選挙民と会うのを嫌がるってことはまずありませんよ。すぐ役に立つかどうかはともかく。 #ss954



LAW & ORDER シーズン12 第10話「憎悪の報い」

2013年04月16日 | 海外ドラマ
PREJUDICE/ [ シリーズ通算 #263]

犯人の動機がただ黒人にタクシーで横入りされたというだけ、というのがわかるところで目が点になるが、何ブロックも別にタクシーを雇って追跡して殺害するという憎悪の激しさに慄然とする。

このドラマがたびたび取り上げるヘイトクライムだが、弁護側が極端な人種偏見は精神疾患にあたるというとんでもない弁論をするのにびっくり。
犯人がふてぶてしい態度で人種偏見を隠そうともしないのにむかむかするが、こういうのをどうすれば正せるかといったら個人レベルでは無理で、せいぜいこういう風潮が広がるのを防ぐほかないのだが、決定的な方法はないのが難しいところ。

日本でも韓国人に対するヘイトスピーチが問題になったけれど、海外からの目にはアメリカでもヨーロッパにも現れている排外主義の一環として見えるのではないか。

※ 雑誌社のCEOであるトーマス・レディックが射殺されていた。容疑者のレイ・バローズは自分が止めたタクシーをレディックが横取りしたことに腹を立てタクシーで追いかけた後に殺害したのだと言う。だがバローズのグリーンへの態度や20分間も追跡したことから警察は単なるタクシーの奪い合いではなく、レディックが黒人だから殺されたのだと考える。

ゲスト:J.K.シモンズ「OZ/オズ」「クローザー」

脚本:ジェリー・コンウェイ(脚本&原案)、ウィリアム・N・フォーデス(原案)

監督:エドウィン・シェリン

LAW & ORDER season12 #10 PREJUDICE - IMDb

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4月15日(月)のつぶやき

2013年04月16日 | Weblog

「ヒッチコック」 #映画 #eiga 気のせいか、映画人が何人か来ていたみたい。 goo.gl/cLCwZ


弦楽四重奏曲 ヘ長調  ラヴェル コダーイ・クヮルテット


google rssが終了するのに伴ってあちこちのrssを試しているのだが、登録していたブログそのものが終了していることが多いのに改めて気づく。ツイッターやフェイスブックにシフトしているのも、単に飽きてやめてしまったのもあるが、とにかくネット上の勢力図が変わったのを実感。


実際、必要なのはたまに更新するだけだけれど読んでおきたい人のを登録しておくことで、ちょいちょい発言する人はツイッター向けなのだな。


三國連太郎が亡くなった。生きているうちに聞いておかないといけないことがある、と言っていた人の顔を思い出した。


yapoono6さんの脳内は「H」65%「無」35% ポイント:70pt ランキング:181520位 twimaker.com/?ref=yapoono6 #twimaker


【本棚登録】『植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」』戸井 十月 booklog.jp/item/1/4093797…


三國連太郎追悼で原作監督作「親鸞 白い道」どこかでやらないかな。犬神人の登場含めて出自に関わる内容だし。


荻昌弘が公開当時、「これは日本に登場した初めての本物の宗教映画ではあるまいか、大方の宗祖を扱った宗教映画、あれは信徒向けの絵看板に過ぎなかった」と評していた。


原作の三巻本、持ってるけれど積ん読状態。難しくって。


三國連太郎の舞台「ドレッサー」を見られたのは幸運だったと改めて思う。パンフレットを出してみると槍持って立ってるだけの役が豊川悦司だったりする。


舞台もっとやっていそうでやっていないのですね。


仲代さん、まだ追っかけなくていいです。 #ss954



「ヒッチコック」

2013年04月15日 | 映画
アルマ夫人が夫に向かって自分のことをアルマ・レヴィルと名乗るところは日本語字幕では訳していなかった。知らない人には何のことだかわからないから外したのだろうけれど、結婚前の名前でありワーキング・ネームでもあるのだから、夫の付属品であることを拒絶する現われなのは明白。
仕事の上で夫から独立して評価されるのは時代的に難しいところだったのは容易に想像できて、今だったら「内助の功」はオリバー・ストーンでもなければあまり顕彰しないだろう。

天才のまわりにいる人間は天才の付属品としか見られなくなる、一将成りて万骨枯れるというのは避けられないのだが、家族ではないスタッフたちとのドラマは外している。
シャワーシーンのコンテをソール・バスが描いているという説は全面的にオミットしているし、バーナード・ハーマンの音楽の貢献に対してヒッチコックがボーナスを出したもので、あのケチがボーナスを出すとはと驚かれたエピソードなども出てこない。長年コンビを組んできた撮影のロバート・バークスを外したのも凝りすぎるようになったからだという。
夫婦の話とすると割り切れないなりにさまになるけれど、アーティスト同士の評価のぶんどり合いは金のぶんどり合いより厄介かもしれない。

ヘレン・ミレンが派手な赤い水着で泳ぐシーンあり。以前は演技派としてより裸の印象が強い(「カリギュラ」とか「エクスカリバー」とか)ので、ちょっと可笑しい。

アンソニー・ホプキンスのヒッチコックぶりは目つきが違うのだけれど、声や喋り方は驚くほどそっくり。風呂に入っているシーンで肥満したボディが見えるのだが、作り物にまったく見えない。
「サイコ」の封切でシャワー・シーンで場内から聞こえてくる悲鳴に合わせて指揮するように踊るコミカルな動作が、この全てをコントロール下に置かないと気が済まない天才のキャラクターを典型的に出した。
(☆☆☆★★)

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4月14日(日)のつぶやき

2013年04月15日 | Weblog

もはや話芸「一番印象に残っている訓練教官の罵倒を教えて」スレッドに集まった罵倒表現いろいろ - DNA dailynewsagency.com/2013/04/13/mil… @dailynewsagencyさんから リアル「フルメタル・ジャケット」。怖。


【今日の赤旗】日本維新の会が2013年の収入の94.14%を政党助成金に依存する見込みであることが判明。綱領では「政府の過剰な関与を見直し」「公助がもたらす既得権を排除」をうたう。「自立」を強調し個人や弱者への公助を切り捨てるのが基本姿勢。一方で自らは〝公助〟に丸ごと浸ることに

小暮 宏さんがリツイート | 370 RT

BS世界のドキュメンタリー オリバー・ストーンが語るアメリカ史「第4回」 nhk.jp/H546w4Za トルーマンがニクソン、ブッシュにつながっていく過剰な自衛から世界へ軍事介入していく元祖になったと位置づけ。対するウォレスの後継が誰なのかには言及せず。


とはいえ、冷戦を避けられえたものとして見直しているのは、思いのほか新鮮。こういう文脈で見ると「宇宙戦争」や「ボディ・スナッチャー」といった50年代SF映画が反共意識から来る恐怖を反映しているのが、はっきりわかる。


村上春樹の新作売り出しの行列のニュースを見てiPhoneとか以前のwindowsといったアイテムの売り出しみたいと思った。行列作っているところをニュースにすること自体が広告になってるわけね。


【本棚登録】『夢を食いつづけた男―おやじ徹誠一代記 (朝日文庫 う 3-2)』植木 等 booklog.jp/item/1/4022644…



「相棒シリーズ X DAY」

2013年04月14日 | 映画
スペシャル版はテレビの編成期に置き、スピンオフを劇場にまわすという使い分け戦略は「踊る大捜査線」にだぶるけれど、人気を決定づけたのが劇場用だった「踊る」は劇場寄り、テレビだった「相棒」はテレビ寄りの印象。

テレビ発なのだけれど、どこか東映の泥臭い体質が強い気がする。今回の主役(!)の伊丹刑事などATMの使い方がよくわからないなど、今どきいるかと思うようなアナログ人間。
車の上を走るといった派手目のアクションもあるが、「SP」の岡田准一みたいに華麗にはいきません。
とはいえ、追っかけの粘りや札束が街中に降り注ぐシーンなどで劇場版なりのスケール感を出すべく力を入れてます。

木村佳乃や宇津井健や別所哲也が役とはいえ、ずいぶん悪相になったなあと思う。

金とは国家の信用がなければ紙切れにすぎないが、その日本という国家の信頼が揺らいでいるという認識(あるいは事実)を基本に置いていて、それがメジャーな娯楽作品で通用しているのだから、考えてみるとえらいことになっていると考えるべきか、娯楽にしてられるのだからノンキと考えるべきか。
いざとなったら国など捨てて省みないのは犯人だけでなく国家をハンドルしている連中でもある。それが当たり前という国など現実には珍しくない、そう思わないでいる国民のノンキさに対しても警鐘を鳴らしている。

フィルム撮りなのでしょうか、ずいぶん画面の質感がテレビと違う。模様のあるガラス越しに取調べを撮っていたカットでそのまま継ぎ目なしにガラスが消えてしまうといったデジタル処理でなければありえない、ロバート・ゼメキスばりの処理があります。

怒った伊丹が勘定を払わないで出て行ってしまう、という場面は昔の映画ではありがちだったけれど、ちゃんと支払いどうするのかという後の手当てをしていて、しかもX-DAYが来たらツケ(を含むあらゆる信用取引)などふっとんでしまうというモチーフに結びついているあたり目配りがきいている。
(☆☆☆★★)

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