prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「アダムス・ファミリー」

2020年10月04日 | 映画


実写版アニメ版ともにテレビが先行して、実写版映画がもう30年近く前に二本できて、3DCG版が今度新しく作られ来年にはもう続編が出るという、まあ何度でも繰り返し作られる旧称「アダムスのお化け一家」。

出てくるキャラクターの美意識が通常と逆というのも、アメリカの特に郊外的な明るさの裏のどろどろした世界というのも、ティム・バートンやデヴィッド・リンチなどの作家によってすっかりおなじみになったもので、今となってはむしろまことに平和な世界観。
不気味にしてユーモラスなキャラクターの魅力というのは今でも通用はするが。

2Dアニメと実写を潜り抜けたあとの3DCGの誇張した空間感覚はそれなりに楽しめる。




10月3日のつぶやき

2020年10月03日 | Weblog

「The Crossing ザ・クロッシング Part I&PartⅡ」

2020年10月03日 | 映画
一部二部合わせて四時間にわたるジョン・ウー監督脚本の大作。

金城武、チャン・ツィイー、ソン・ヘギョ、ホアン・シャオミン、長澤まさみなど、国際的なキャストが織り成す三組の男女の日中戦争から国共戦に至る激動の時代のロマンスを第一部で描き、大陸から逃げ出そうとして乗り込んだ客船が追突事故で沈没するスペクタクルを第二部で描く。

ウーは端的に言って昔から女性を描く時はおよそ棒を呑んだみたいに単調になってしまうので、「レッドクリフ」のラブシーンなど主演のトニー・レオンが振り付けたというが、今回はロマンスが本筋なわけで、単調さが全編を支配することになる。

本来の持ち物であるアクション演出の美学もアクション自体がいかに大がかりで激しくても作品の中では添え物とあっては映えない。というか、かつての美学自体がかなり影をひそめてしまった感。

中国では大不評にして大コケだったらしいが、国民党軍と共産党軍の戦いをもろに描けば当然そうなる。
中国がここ二十数年で急激に国際的存在感を増している中、本土出身で香港に渡って監督デビューし、アメリカでもヒット作を何本も作るが先細り気味になって経済成長した中国に戻り、といった変遷を経てきたウーだが、なかなか身の置きどころが定まらない、定めようがない感。




「ミッドウェイ」

2020年10月02日 | 映画
1976年(アメリカ建国200年ね)のジャック・スマイト監督、チャールトン・ヘストン三船敏郎主演の「ミッドウェイ」の真珠湾攻撃の後の(!)日系女性とアメリカ軍人の恋とか、「我々は運が良かっただけなのだ」というニミッツの述懐で結んだりと日本に変に猫なで声で機嫌をとっているようなむずむずするところがあったが、今回はそういうところはずいぶん薄れている。

豊川悦司、浅野忠信、國村隼といった日本人キャストもしっかりした仕事ぶり。
「パールハーバー」で富士山の麓で作戦会議を開いているなんてトンデモシーンとかいったヘンテコな日本描写はさすがにない。

ドゥーリトル爆撃は「パールハーバー」でも描いていたが、不時着した中国と中国人の描写までは踏み込んでなかった。わざわざ日本軍が中国人を殺す描写入れているのは中国資本が入っているからかと思うが、実際ははるかに大勢(25万人)報復で殺されたという字幕がラストで出てくるのを日本公開版からカットしたのだという。色んな意味で余計なことを。

昭和天皇が出てきた。シンタニ・ヒロアキという人がやっているのだが、IMDbで見ても経歴わからず。

従軍中のジョン・フォード監督(ジェフリー・ブレイク扮)が日本軍の攻撃中でもカメラを止めるなと叱咤する姿で登場するのに笑ってしまってしまう。

海と空にわたるバトル描写はエメリッヒお手のものという感じでさすがに凄い。無数の銃弾がいちいち目に見える密度が凄く、しかもほとんど当たらないわけで、戦争というのは今さらながらとんでもない浪費だと思わせる。
連射した銃身などが触ると当然ながら大火傷を負うほど熱くなるのを何度も見せる。

兵装転換に手間取っているうちに攻撃を受けて搭載されていた爆薬が一斉に誘爆するあたりは、段取りがきちんとしている分、「スター・ウォーズ」のデススター攻略みたいな感じにもなった。というか、むしろ逆か。

ローランド・エメリッヒといったらドイツ出身でもアメリカ映画以上にアメリカのカウボーイ的行動原理に乗っ取った作品を作ってきた監督だが、今回ももろにカウボーイそのもののヒーローをノッて描き出している。
ただし実在の人物というのともあってか途中からかなりおとなしくなる。

今の感覚だとアメリカが勝つに決まっているように結果から逆算して考えてしまうが、結構アメリカ側も初めは戦力不足で本気で負けるのではないかという怖れを抱いていたらしいのが面白い。
ただし実在の人物というのともあってか途中からかなりおとなしくなる。

今の感覚だとアメリカが勝つに決まっているように結果から逆算して考えてしまうが、結構アメリカ側も初めは戦力不足で本気で負けるのではないかという怖れを抱いていたらしいのが面白い。

軍服姿だとあちらのスター陣の体格のよさが目立つ。
女性キャラクターのメイクが濃くて戦後のパンパンみたい、というのはもちろん逆で、こちらが米将校夫人の扮装を真似たのだ。




2020年9月に読んだ本

2020年10月01日 | 
読んだ本の数:16
読んだページ数:3509
ナイス数:0

読了日:09月03日 著者:蛭子 能収




読了日:09月05日 著者:蛭子 能収




読了日:09月07日 著者:掛尾良夫




読了日:09月07日 著者:野村芳太郎




読了日:09月08日 著者:蛭子 能収




読了日:09月08日 著者:蛭子 能収




読了日:09月08日 著者:蛭子 能収




読了日:09月15日 著者:



 
読了日:09月15日 著者:諸星 大二郎




読了日:09月15日 著者:諸星 大二郎




読了日:09月23日 著者:レーモン・クノー




読了日:09月29日 著者:唐沢 なをき




読了日:09月29日 著者:吉村昭




読了日:09月30日 著者:手塚治虫




読了日:09月30日 著者:秋月 りす




読了日:09月30日 著者:ニック ドルナソ