内容は半ば以上中国映画なのだが、アメリカで育った目が入っている分、風通しがいい感じになってはいる。
親戚が冠婚葬祭で集まってわちゃわちゃしている感じなど、日本でもおなじみ。
ただ、よく考えてみると、中国在住の旧世代の考えとアメリカで育った新世代の考えとがそれほど正面きって衝突して葛藤するのではなく、若いヒロイン・ビリー(オークワフィナ)が納得できないままなんとなく従う格好になっているので、その分平和な解決になってはいるけれど、これでいいのかなというモヤモヤは残る。
ヒロインのいとこが日本人女性(水原碧衣)と結婚したのがきっかけで中国に行くわけだが、ドラマに日本文化の影響というのはおよそ見られない。
水原は京大卒で北京電影学院演技科を首席卒業という人なのだが、映画では「従順」な日本人女性イメージに収まっている。