同じ月を見ている

母のところに行った帰りに寄り道して
映画を観て来た。
「同じ月を見ている」という
窪塚洋介の復帰の作品だ。

窪塚洋介、黒木メイサ、エディソン・チャン。
岸田今日子や山本太郎、松尾スズキ等の
個性派俳優が物語を支えて上映された。

心が洗われるような友情の物語。
ピュアな心を持つ少年ドンをエディソン・チャンが好演した。
涙なしでは観られないこの映画に
自分にもまだ僅かでも感動する心が残っているのだと実感する。
人は友情のためにここまで出来るだろうかと・・・・・
考えさせられるような映画でもあった。



三人の出逢いは１０歳の時。
一人の少女に二人の少年が憧れを抱く。
そしてそれがやがては恋心に変わる。
少女は二人の少年を同じように愛するのだが。
それぞれには背負うものが多くあり過ぎた。



心臓病のエミ（黒川）のために
医者になることを決意した鉄矢（窪塚）
ドン（エディソン・チャン）は不幸な境遇で育ったが
素晴らしい絵の才能があった。
人の心を絵に描けるという能力を持っていた。

ドンの人を想いやる優しいピュアな心に胸がキュンとなる。



クライマックスの山火事のシーン。
山小屋の中にいる少年の命を助けるために
火の中に入っていくドン。
鉄矢もまたドンを助けるために火の中へ。
燃え盛る炎の中へ落ちようとするドンを
必死で助けようとする鉄矢。
あと少しでドンと鉄矢の手が届く。　だが・・・。
このシーンでは館内からすすり泣く声が聞こえて来た。

久しぶりに美しい友情映画だった。
期待の星の窪塚洋介の完全復帰である。