マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

正暦寺の精進料理

2006年12月01日 | グルメ&美味しいもの
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今日から12月。
急に気忙しく感じるのはみんさんも同じでしょうか?
12月らしい話題もなくて、今日は昨日の続きです。

昨日行った紅葉狩りで頂いた昼食は
正暦寺参籠所での「精進料理」でした。
ここは一見(いちげん)さんはお断りで
紹介がなければ、決して食べることの出来ない精進料理です。

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昔、高野山で精進料理を頂いたことがありますが
食いしん坊の私には、とても物足らないものでした。

でも精進料理の心得を
ひとつひとつ噛みしめながら頂いたものです。

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「いただく」というのは
「あなたの命をいただきます」という意味だとか。
例え野菜であっても
日に日に成長し、実や種をつけて、子孫を残そうとします。
生きている以上、命に変わりはないのです。

精進料理の心得とは
この食べ物が運ばれるまでの幾多の人々の労力に感謝します。
自分の徳行が足りなく、この食べ物は自分には過分に思います。
この食べ物に対して、むさぼる心は起しません。
この食べ物は、自分の命を宿す良薬と心得ます。
この食べ物は、仏道を成しとげる為に頂きます。

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禅宗の修行道場で僧侶たちが食事を頂く前に
このような意味のお経を唱えるらしいです。
飽食の時代に見直さなければならない
命(食物)に対しての尊い感謝の心だと思いました。

ここの精進料理は
すべて正暦寺の畑で採れた野菜で作られていました。

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紹介していきますね。
上の全体写真の右下から

*大根と三つ葉のお漬物、ヤマブキの佃煮
*食用菊の酢のもの(紫)
*まだけの佃煮
*しいたけのおひたし
*ふろふき大根
*とろろ汁
*ぎんなんご飯
*胡麻豆腐
*糸なんきんの酢の物
*ほうれん草のごま和え
*ヤーコンのきんぴら
*しいたけ、なんきん、里芋、高野豆腐、キヌサヤ
 たけのこ、人参の煮物
*くりの甘煮
*季節の果物みかん
*お菓子・柿えくぼ
*なんきん、椎茸、サツマイモ、ヤーコン、春菊
 食用菊、モミジの葉の天婦羅

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これだけの精進料理を頂いたのは初めてです。
お料理を運んでくださったのは僧侶の方。
合掌しながら
「あなたの命をいただきます」と
心から感謝しながら箸を進めてきました。

実りある一日でした。


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