マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

かかあ天下と空っ風

2006年12月27日 | 贈りもの2005年~2010年
上州(群馬県)のことを「かかあ天下と空っ風」と言う。
どうしてかかあ天下なの?
上州の友人曰く。

上州の女はよく働くんだよ。
仕事をして、農家をして、家事をして、子育てをして・・・
男より働くんだ。
だから「かかあ天下」なんだよ。

なるほど納得です。

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そんな上州の友人から宅配便が届きました。
家(農家)で作った「蕎麦粉」です。

この写真の左下の白い粉が「蕎麦粉」
右下の白い粉が「小麦粉」
蕎麦粉の方がわずかに黒いです。
いずれも友人の農家で作ったものです。

信州の蕎麦は「夏蕎麦」と「冬蕎麦」があって収穫は秋と冬。
花も白やピンクがあるという。

けれど上州の蕎麦は「秋蕎麦」だけで収穫は12月。
そして花は白一色。
この蕎麦粉で大晦日の「年越し蕎麦」を作って食べるそうです。

蕎麦の実をひとつひとつ収穫して
石臼(うす)で引いたり、一升瓶で叩いたりして蕎麦粉をとる。

そして蕎麦の実の殻で「そば殻枕」を作ります。
この枕はとても健康によいとされています。
まさに蕎麦は捨てるところがひとつもありません。

上の写真左下の分量の蕎麦粉をとるのに
どれだけの労働と手間がかかったことでしょう。
あり難いことです。

でも私にはこの蕎麦粉で「お蕎麦」など出来ません。
だから今夜は椀がきの「蕎麦がき」を作りました。
これを「わさび醤油」で食べると美味しいです。

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白い蕎麦粉に熱湯を掛けると、お蕎麦の色に変身。
これは驚きです。
小麦粉に熱湯を掛けても、こんな色にはなりません。
不思議ですね。

他にも蕎麦がきのあんかけにしたり、すいとんの中へ入れたり
レシピはさまざまにあります。

とりあえず、今日は友人への報告のために
椀かきの「蕎麦がき」を作ってみました。
100パーセントの純粋な「蕎麦がき」です。

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それからこの写真は
友人が作ってくれたお正月用お飾り。
可愛らしい花手まりと大賀ハスで作った作品。
友人は大賀ハスのことを「宇宙人」と呼んでいます。
可愛いでしょ?

お礼の電話を入れると
「お正月にお部屋に飾ってくださると嬉しいです」と。

「ありがとう。羽子板とお鏡餅の横に飾ります」
そう言って電話を切りました。

「かかあ天下と空っ風」
今日も空っ風の吹く寒い一日だったとか。

上州の「かかあ天下」は優しい。
蕎麦がきを頂きながら、ハートまで温めて頂きました。



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