今日の1枚。
天王寺Hoop エントランスホール。
PM 5:00
街は若いカップルが多すぎる。(笑)
今月観た映画の中から・・・・ 「余命」
ベストセラー作家、谷村志穂の小説を映画化したものです。
百田 滴(しずく・松雪泰子)は、大学病院に勤める38歳の外科医。
結婚10年目にして、待望の赤ちゃんが授かる。
滴(松雪泰子)は、10年前に乳がんを患い
右胸を全摘出手術をしていた。
以来、子供が欲しいと思いながらも諦めていた。
妊娠して、幸せのさなかにいる時、滴は自分の右胸の異変に気づく。
赤い斑点が見られた。
検査の結果、10年前に患った炎症性乳がんの再発だった。
炎症性再発には、完治の見込みはない。
出産か、治療か、究極の選択を迫られる。
治療をせずに子供を産むか、子供を諦めて治療に専念するか。
子供を産めば、治療が遅れる分、余命が短くなる。
子供を諦めて、余命が伸びても、いずれは死を迎えることになる。
子供の将来、子供の責任を全て夫に託すことになる。
映画の中で、滴(松雪泰子)が、夫(椎名桔平)に語りかける言葉がある。
「盗まれた時間は、きっとあの子が取り戻してくれるわ・・・ だから、大丈夫よ」
想像を絶する葛藤、挫折、そして決心。
女医、妻、女、そして芽生えた母性。
子供の命か、自分の余命か。
外科医ゆえ、自分の病気を知り尽くしたヒロインが切ない。
女性の妊娠、出産、そして乳がん。
ディープな題材を喜びと悲しみを同居させながら演じる
松雪泰子の好演に、涙をそそる。
奄美での映像にも心魅かれる。
青い空、白い砂、エメラルド色の海。
夕陽が沈むシーンにも、命の終わりと
受け継がれてゆく、もうひとつの命の尊さを深く感じる。
ラストシーンの松雪泰子は、かつらをかぶり、ほぼノーメイク。
シナリオでは、「聖母のような微笑み」とあったそうだが
それを完璧に演じた、清楚で美しい演技が光る。
上映時間 131分。
命の尊さを真剣に、見つめなおす131分である。
本日最終、23時30分。
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何とかトロフィー確保。 トロフィー落とさないようにがんばろう。