今日のフォト。
住吉菓庵・喜久寿(大阪市住吉区) 季節限定菓子、「花びら餅」
昨日、柿の木の友人の家へ今年お初の訪問をしたら、彼女のお母さまが言った。
「今日辺り、来てくださると思って、花びら餅を買って待っていました」
正月限定の喜久寿の花びら餅は、茶道裏千家の初釜の主菓子として用いられています。
喜久寿は、住吉大社のねきにあります。
求肥を薄く延ばし、中に白味噌餡とごぼうが入っています
ほんのり桜色の花びら餅、お正月の伝統菓子でもあります。
友人と、お母さまと、私と、女3人で過ごす午後のひととき。
さて、寒い1日でしたね。 そして今日は七草でした。
五節句のひとつ、人日(じんじつ)の節句。
文字通り「人の日」とされ、過去の1年の厄払いをして
これから1年の無病息災と、招福を祈願する日とされています。
最近はこんな「春の七草セット」が、売っていて便利です。
すぐに「七草粥」が作れます。
子供のころ覚えた「春の七草」を 空で言える人も多いですね。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。
私が結婚した頃は、こんな七草セットは売ってなくて
大根や蕪で、おかゆや炊き込みご飯を炊いて、「七草」の行事をしました。
お粥を炊いて、すずな(蕪)と、すずしろ(大根)は小さく切ります。
お米少しがやわらかくなったら、お粥の中にすずなとすずしろを入れて、炊きます。
残りの七草(緑のもの)は、サッと茹でます。
うちは、こんな風に別仕立てで、作ります。
家族の帰宅時間がバラバラなので、七草をお粥の中に入れません。
正月にご馳走を食べ過ぎて
疲れた胃腸を整えるために、七草粥を食べるとも言われます。
今日は、調理時間の短い手抜き料理です。
今日の主役は、七草粥。
家族は、「美味しい」と言って、食べてくれました。
右、自家製お漬け物。
蕪、蕪の葉っぱ、人参の刻み漬けです。
あわび、いくらに、家庭菜園の(プランターで育てた)野菜を添えて。
鯖の塩焼き、残り野菜の八宝菜風。
ふらの雪どけチーズケーキ。
子供たちは、お粥で満足してくれるかな?と心配したけれど
「美味しい、美味しい」と言って食べてくれた。
こういう伝統行事の食事を味わえる大人に育てあげたのは、私のたゆまぬ努力?
最後に、もう一度、子供の頃覚えた「春の七草」を言ってみましょう。
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、ずずな、すずしろ。
なずなはペンペン草で、ごぎょうは母子草で、すずなは蕪で、すずしろは大根。
季節の行事と食文化は、切っても切れない関係ですね。