実家の近くにある小さな図書館に、「Mine秋吉台ジオパーク」のパンフレットが置いてあった。「Mine」は市の名前である「美祢」と、英語で鉱山という意味の"mine"をかけたものだと思う(確認したことはないが)。
その名の通り、美祢市は地下資源の街だ。「Mine秋吉台ジオパーク」に名前の入っている「秋吉台」は、日本最大級のカルスト台地だ。カルスト台地と呼ばれる場所はほかにもあるが、まだ秋吉台を見たことがない人は、一度訪れてみて欲しい。その雄大な眺めは、他の場所とは一味も二味も違うに違いない。
秋吉台の最大の特徴は、その下に「秋芳洞」を初め、「景清洞」、「大正洞」といった鍾乳洞が広がっていることだ。中でも秋芳洞は、空間の広さが日本最大だという。観光で入るところにはちゃんと歩道が整備されているが、それ以外にもいったいどれだけの規模なんだと思うくらいの広がりがある。中に入るとなんとも幻想的な光景が広がる。
最近は海外に気軽に行けるようになったからか、昔よりは観光客が減っているようだ。私が子供のころは、五月の連休などは、秋芳洞に向かう道路は車で渋滞していたものだが、今ではそんなこともなくなった。海外に行くのもいいが、日本にもまだまだいいところがある。ぜひ多くの人に訪れて欲しいものだ。
ところで「秋吉台」は「あきよしだい」と誰でも読むだろうが、「秋芳洞」は難しいかもしれない。こちらは正式には「あきよしどう」と読むことになっている。しかし地元では長らく「しゅうほうどう」という人も多く、私なども今でも「しゅうほうどう」と呼ぶほうがしっくりくる。昔はどちらが正解というわけでもなかったが、名づけられたのが皇太子時代の昭和天皇だということで、わざわざ宮内庁にどちらが正解か確認に行ったという話を聞いた。いやはや・・・
○関連過去記事
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秋芳洞1
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秋芳洞2
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秋芳洞3
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秋芳洞4