先般テレビを観ていると、政府は「骨太の方針」の素案に、2020年代初めには、国や地方のGDPに対する借金残高の比率を安定的に引き上げるために、消費税率を12%まで引き上げる必要があるという試算をまとめたということを放映していた。
しかし、ちょっと待てと言いたい。支出と収入のアンバランスを是正するにためには、収入を増やすだけでなく支出を減らすということも考えなければならない。無駄遣いは無いのか。無駄遣いとは言えなくても、今やらなくてもよいものに、金をつぎ込んではいないのか。民間なら当然考えることだ。
同じ時期に、北海道猿払村のことがやはりテレビで放映されていた。かっては、炭鉱やニシン、ホタテ漁で栄えていた村だったが、漁獲量が激減し、炭鉱も閉山して、一時は、「貧乏見たけりゃ猿払へ行きな」とまで言われていた。この猿払村が復活したのは、当時の村長と漁業長の熱意の賜物であるが、このとき、乏しい税収が重点的にホタテ養殖に回された。これが戦略というものである。
我が国の予算は、総花的で、既得権をそのまま引きずっているのではないか。将来のために、決まった税収をどこに重点的に振り向けねばならないかということが全く見えてこないのではないだろうか。
省庁の一つ二つ、廃止とまではいかなくても休止させるくらいの覚悟で、予算を重点的に使う。それが戦略であり、政治ではないだろうか。
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○関連記事
・「発散する財政赤字」:池田信夫 blog
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