大学時代、借りていた学生アパートから学校まで、少し距離があり、おまけにアパートはかなり坂の上にあったので、通学はなかなか大変だった。最初の頃は自転車で通っていたのだが、そのうち原付に切り替えた。原付と言っても、HONDAのオフロード用でXE-50というなかなかキュートなバイクだったのだ。
ある日このバイクに乗っていると、どうもクッションがよくない感じがする。おかしいなと思って調べて見ると、後ろ側を支えている一対の大きなばね状の部品(リアサスペンションというのだろうか?)のうちの一つがすっぽりと抜き取られているではないか。
そう簡単に外せる物ではないと思うのだが、いつどこでやられたのかさっぱりわからない。
また、ある日、風呂屋から出てくると、左側のハンドルのグリップが無くなっているではないか。これも、そう簡単には外れないと思うのだが、人目があるにもかかわらず、よくわずかな時間の間に盗めたものである。でも、こんなものを盗んでどうしようというのだろうか。盗まれた怒り以上に、不思議さで頭がいっぱいになった。左側はハンドルにただはまっているだけだが、右側はアクセルになっているので、こちらを盗まれなかったのはまだ幸いだった。
バックミラーなんて、何回盗まれたか分からない。これだけ、色々なものを盗まれているのに、バイク本体の方はいつも無事だったというのは、まだ運がいいということであろうか。
※ 本記事は、2006年02月23日付で「時空の流離人」に掲載したものに加筆修正を加えたものです。
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