文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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書評:風夏

2017-01-12 18:30:29 | 書評:その他
風夏 コミック 1-11巻セット (講談社コミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・瀬尾公治

 現在少年マガジンに連載中のこの作品。この1月から、深夜アニメでも放映されている。

 主人公は、榛名優という内気な高校生の少年。父親が海外赴任になり、母親もそれに同行していったため、姉や妹たちといっしょに東京で暮らすことになった。

 スマホ中毒気味なところがあり、ツイッターをやりながら歩いてくると、いきなり少女がぶつかってくる。盗撮をしていたと誤解されスマホまで壊された優だが、なんと転校先の高校にその少女が。

 その少女の名前は、秋月風夏。実は、同じ作者による「涼風」という作品の主人公、秋月大和と朝比奈涼風の娘という設定だ。つまりは、「涼風」の続編に当たるべき作品で、最初の方を読む限りでは、優と風夏のラブコメじみた展開を思わせる。

 しかし、ストーリーは、本当にこの作品を「涼風」の続編といっていいのか、秋月風夏をヒロインと呼んでいいのだろうかというような疑問を抱かせるような、驚くべき展開を見せていくのだ。

 しかし、この夏風ちゃん、ちょっと変わったところはあるものの、健康的でなかなか魅力的な少女だ。実際にこんな娘がいたら、嫁にしたいと思うような男子はいくらでもいるだろう。

 この手の作品の読者層にとって必須ともいえるパンチラシーンも決していやらしくはなく、好感が持てる(笑)。アニメの1話を視た限りでは、原作と微妙にストーリーは変わってはいるが、夏風の魅力がよく出ていたと思う。

☆☆☆☆☆

※初出は「シミルボン」記事です。

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