文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
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赤毛の文化史:

2021-04-26 14:02:16 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 

 最初に一つ誤解があったことを報告したい。「赤毛」というから燃えるような色を想像していたのだが、本書に収録されている写真を見る限り、いわゆる「茶髪」の範疇に入っているように見えるものも多い。正直私にはどこまでが「茶髪」でどこからか「赤毛」なのかまるで区別がつかない(みんな茶髪に見える)のだが、どうやって区別しているんだろう。光の加減でなにかのときに赤く見えるのだろうか。本書にもキャロットやストロベリーブロンドと言ったものが出てくるので、赤毛にも色々種類があるようだが、インターネットで検索してみても私にはその差異がよく分からなかった。

 さて、本書は自らも「赤毛」だという著者が、「赤毛」が、歴史の中でどのよう取り扱われていたかを纏めたものだ。今は大分流れが変わっているようだが、「赤毛」は昔のヨーロッパにおいては偏見と差別の象徴だった。男の赤毛は粗野の象徴。女の赤毛は性的なものと結びつけられた。血液型と同様、何の根拠もないのだが、人間とは、少しの差異を見つけて、差別したがるものだ。「赤毛」は、外見からもわかるので、差別しやすかったのだろう。

 ただ、文化史と銘打っている本としては、分かり難い印象を受けた。

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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