文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

世界で学ぶ、働くことは生きること

2021-04-29 09:42:42 | 書評:学術・教養(人文・社会他)

 

本書は、世界を舞台に働いている11人の体験記を1冊に纏めたものだ。本書中に結構「九州大学」と言う文字が目に入ってくると思ったら、九州大学で2016年から開校されている「世界が仕事場」と言う人気講義を書籍化したものらしい。(P158)

とはいえ、本書に登場するのは、学者ばかりではない。例えば最初の話し手は村井さんという料理人である。

 面白いと思ったのは、辰野まどかさんの体験。17歳の誕生日のとき、誕生プレゼントとして、母親からスイスの国際会議に3週間一人で参加する権利を貰ったという。その時は、意味がよく分からなかった辰野さんだが、これが彼女の視野を広げる良い経験になったようだ。しかし、こんなプレゼントをするとは、お母さんもやるもんだ。

 各人の話の終わりにQ&Aが付いており、「おすすめ本」も紹介されているので、理解を深める助けになるだろう。

 若い人には、このような話をたくさん聞いて、目を世界に向けて欲しいと思う。

☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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