本書もなろう系異世界ものの一つだ。主人公は、榎島未結(ミュー)という二十歳の女子大生。気が付いたら自分のやり込んでいたPPG「ブレイブ・ファンタジア」の世界に来ていた。それもジャージ姿という年頃の娘とも思えない恰好でである。
そう未結は重度のゲームオタク。でもやり込んでいるから、ゲームがどう展開していくのかを知っている。その知識がこの世界では予言ということになる。ちなみに、未結は二十歳なのだが、童顔なので、こういった作品の常として、十五歳以下の子供に見られている。未結が二十歳だと知ったときのみんなの驚くこと。
未結の転移先ガレリア帝国の皇帝ア―ダルベルト・ガエリオス(アディ:獅子の獣人で、未結の押しキャラ)になぜか気に入られ、そのゲーム知識から参謀として彼に従うことになる。皇帝の例からも分かるように、ガレリア帝国は獣人の国なのである。
そしてゲーム知識により、盗賊による襲撃や土砂災害を未然に防いだりしている。最初はこいつ誰と言う目で見られていたのだが、次第に皇帝の参謀として周囲からも認められていくのだが、本人は元の世界での庶民意識が抜けていない。
果たして未結は元の世界に帰れるのだろうか。それともアディとラブコメのような展開になるのかな。
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