これはまだプロレスが超メジャーだったころのお話。日本プロレス界の父・力王岩(モデルは力道山なのは明らか。他は実名なのだが、ここだけ匿名になっているのは、力王岩は生涯独身を貫いたと言う設定なのに対して、実際の力道山には子がいるので、そのあたりを配慮したのだと推測)の忘れ形見のリッキー大和は、日本にやってきて、予定にはなかったが、ひょんなことから留学することになる。カール・ゴッチの弟子と言う設定のナルシス・シュトラウスが日本の高校に留学するというので、リッキーも手元に置くよりライバルのいる日本で暮らすのもいいだろうと、師のルー・テーズが思ったからだ。
ルー・テーズやカール・ゴッチというプロレスの2台巨頭が出てくるので(馬場、猪木だけでなく、この御両人も既に鬼籍に入っているが)、オールドプロレスファンにはこたえられないのではないだろうか。もちろん馬場も猪木も出てくるが、馬場はいつも葉巻を加えているし、猪木は、見かけがオネエキャラである。まあ、昔はそんなイメージだったんだろうな。
それにしても、なんやねん「私立戦国高校」って。こんな高校絶対に認可はおりんぞ! 校長はちょっとアレだし、将軍や四天王って、ただの不良やん。少年刑務所へぶち込めよと思うのだが、昭和の時代は、こんなテイストの番長ものが多かったなあ。
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