私は、このブログの姉妹ブログとして、書評専門の「風竜胆の書評」というブログを運営している。最近はあちらのブログのバックアップを兼ねて、このブログにも書評記事を掲載しているが、まだあちらの方には、過去からの記事が大量に眠っているので、興味のある方は読んでみて欲しい。
さて、書評の書き方であるが、まず「書評」とは何ぞやというところから始める必要があるだろう。このあたりの定義は、人によって違うだろうが、私は以前「書評というものについての私見」という記事に書いたように、「書を評する」ことが基本となると思う。
いったいその本はどのような本なのか。役に立つ本なのか、人生の道しるべとなるような本なのか、社会の不条理を鋭く抉るような本なのか。それともまったくのクソ本なのか。このような評価をきちんとした根拠ととともに理路整然と示すことが書評の第一歩となるだろう。
ただこれをあまりにもきっちりとやってしまうと、小論文になってしまう。書評には文芸という性格もあるのだ。あまりにも論文調になってしまうと、読んでいて面白くない。読んで面白いというのも、書評としての重要な要素だろう。
要するに、書評とは論文と文芸の二つの性格の違うものをいかに融合させるかということなのだ。私自身まだまだ試行錯誤の状態で研鑽を積んでいるの状況だが、まずこのことは抑えておきたいと思っている。
○関連過去記事
・書評というものについての私見