晴れ、22度、60%
紅茶を、ルーズリーフで出して飲む私に欠かせないのが、ティーポットと茶こしです。このイギリス製の茶こしは、私のシルバ−のものの中でも一番古い物ではないでしょうか。柄が片手のものには、デザインのしゃれたものが多く見られます。茶こしに、受け皿がついている方が好もしく思って求めたのが、この茶こしです。
アルミの茶こしで漉すと、時間が経つと濁ると言います。シルバ−もやはり時間が経つと、紅茶が濁っています。たいていは、時間が経つ前に飲み上げていますが。
この茶こしを求めて、間もなくのことです。雑誌のグラビアで、今は亡くなった朝吹登水子さんが、毎日使うティーカップと茶こしといって、私と同じ茶こしが写っていました。朝吹登水子さん、サガンやボーヴォワールの訳者として有名なフランス文学者です。朝吹さんが、使っていらっしゃたティーカップは、ロイアルコペンハーゲンのブルーフルーテッドフルレースの年代物でした。この写真を見て以来、私のこの茶こしへの思い入れもますます深まりました。
毎日2、3回は使います。20年以上も使っていると、自分の生活の一部です。ちなみに、私が毎日使うティーカップは、スポードのイタリアンブルー。好きなもの囲まれて、いただくお茶は、大事なひとときを運んでくれます。